美形の仏像のオンパレードを期待してたので、少し残念でしたが
ガンダーラ仏の発生から成り立ちが
仏像以外の遺跡の写真と共に丁寧に説明されてます。
もちろん仏像の写真もあり、帯に書かれてるように入門書としてはとても最適だと思います。
ファンタスティック・プラネットで有名なラルー監督の作品ですが、「ファンタスティック~」や「かたつむり」等の独特な雰囲気を求めて見ると拍子抜けしちゃうかもしれません。(あれはやはりトポールのイラストと切り絵という手法がかもし出すものなのでしょう。)
内容もSFにありがちと言えばありがちなんだけど、書籍なんかで酷評されてるほど悪くはないと思います。色使いとかキレイだし。
もしかすると話の内容的には、こちらの作品の方がルネー・ラルーの世界観を表してるのかもな、とも思えます。
ただ、セルアニメーションとしての完成度という点では、日本の高精度なカトゥーン・アニメーションを目にしている私達にとっては???という感じですが。まぁ、それも味ってことで。
タケカワさんの優しくさわやかな声が大好きな私ですし、999時代からそれは変わりません。音楽としては歌謡曲またはニューミュージック系の枠に留まっているようにも思えますが。昔のタケカワさんを追うには、「
ガンダーラ伝説」のようなメドレーは当然嬉しいですよね。それだけでもこれを買ってしまいます。「僕たちの愛」は、日常の幸せを噛み締めるような曲で聞きながら暖かな幸福にひたれます。しかし、他の作品はアレンジがあまりに普通のような気がしました。