百戦錬磨の銀座のホステスさん。そういうことは企業秘密では?と思うほど、けっこうぶっちゃけた話をしてくれている。
リスクという勇気をもって職業に臨んでいることなど、「そもそも知らない」銀座の世界の、さらに「知らない」部分を知ることができるのは面白い。
タイトルにあるように「恋」と「お金」の話だが、自分に応用したいのはやはりお金の哲学。「お金を殖やせる女に」「上手にお金を使う女に」の2つの章がよかった。
主役が若い頃の裕次郎にそっくりな和田浩治、相手役はおきゃんな清水まゆみ、ちょっと不良っぽい主人公が悪者をやっつけるというティーンエージャー向きのたわいのないストーリーで、当時の若手俳優を売り出すためのB級ライト・アクションですが、スピーディな展開で見飽きることはありません。特筆すべきは、ほぼオールロケで撮影された当時の東京の風景で、なんとも言えない懐かしさをかもしだしていて、昭和30年代が好きな人には超お勧めの作品です。都電が走る銀座の風景、街頭テレビ、多摩川沿いの風景、さらにファッション、バイク、音楽等から、当時の若者風俗がわかる点も興味深いです。