クリア後に買ったのですが、使える内容といえば夢のかけらコンプリートの為のアドバイスや
スタッフインタビューくらいでしょう。ネタばれを極力控えめにしか取り上げていないので、クリア後に買った人にとっては少々不満が残るかも知れません。逆に考えればガイドブックのあるべき姿なのだろうとは思います。
ネタバレ注意!Wiiのクロノアをクリア済みで数年経って最近Amazonさんで注文しクリアしました感想です。
まず素晴らしいのは1とは感動、癒しの表現が全く違う所を明らかに意識して完成させていることです。
1は和むBGMと癒しの景観のステージとラストでクロノアの正体を明かしているのに対し
2はアップテンポのBGM、世界の設定に準じたステージ、クロノアが最初から異界の救世主だと周りと本人が理解している所
さらにギミックがアクションに爽快感を与えるものばかりでアクションゲームとしての楽しさがかなりアップしています。
1の一番評価されているのは親友のジューポーと強制的に別れさせられるラストが一番の感動シーンだと思います。
とてもせつなく綺麗な物語なのですが自分がそこの世界の住人とヒューポーに記憶を改ざんされるなど
謎の設定があったりとにかくせつなさが売りでした。
しかし2はサブ
タイトルのごとく悲しみが世界が望んだ忘れ物であり、怒りの国では常に戦争中、楽しさの国は遊園地など
感情が1つの国を成していて悲しみの国は方舟ノアでしかいけない別空間に封印されています。
これは世界の動かす鐘に存在しないはずの5つ目の鐘を作り出そうとしているとされ、
それを止めるためにクロノア達は奮闘します。
しかし5つ目の鐘は元から世界に存在し、世界の住人が悲しみに耐え切れず忘れ去ろうと封印したのです。
この時点で1とは違いシリアスなストーリーなのが分かり1と上手く住み分けている表現の1つです。
1ではただせつなかった別れが、2ではクロノアは大人になりおそらく永遠の別れになるのを知っていながら
クロノアに恋愛感情をも抱いているロロに悲しいお別れを告げます。
しかし悲しみの集合体の様なラスボスに対し世界で受けとめる選択をしもうひとりぼっちにならなくていいと
諭したクロノアはロロにもこう語ります。
この悲しみを忘れなければずっと忘れずにそばに僕たちは一緒にいるよ。と
そして別れた後もクロノアの力なしで巫女になると決意したロロはいつも一緒のポプカ
(パッケージにいる
犬みたいなキャラ)と共にクロノアが去る時通った道を
クロノアと別れたあとも日常生活の中で笑顔で笑って歩いています。
悲しみは悪いことじゃない、悲しみがあるから忘れない、いつも一緒だと表現しているのです。
感動も鳥肌も立ちましたが、こんなに悲しみを肯定的に前向きに明るく
しかも次に進みための糧にする、悲しみを絆にする
こんなに明るくて爽やかでかく感動するラストは観たことがありませんでした。
小説や実写映画、アニメマンガなどありますが
クロノアの様なカワイイキャラと癒される世界観だからこそ
子供にも大人にも伝わるこのラストが表現できたのだなと、
1に無かった全てを持っている2と言っても過言ではありません。
しかも1の異世界から来た旅人だと知らない設定だからこそ
できる1のラストや世界観、ほんわかアクションと比べられない
1と2はカブることなく共存できるストーリー、アクションゲームです。
ただ2をプレイする前に1をプレイすることをおすすめします。
1があればこそ2でここまで昇華できていると思います。
ぜひマリオなどの万人向けのアクションをされる方なら
大人子供問わずぜひプレイして頂きたいです。
そうですね。正直言うと私は前作をプレイしていて“どの辺が“風”なんだろーか”とツッコミを入れずにはいられなかったのですが、今作は思いっきり“風”を感じることができます。その位今回のクロノアは良く“翔”びます。大砲で勢い良く翔んで、眼下に広がる街並みや渓谷を眺めたトキなんかはもう爽快。もちろん、前作からの、クロノアならではのメルヘンチックなストーリーは健在です。お子様のみならず、日々の生活に忙殺されてるような方にも、何か思い出させてくれるものがありますよ。二人同時プレイも可能なので、一家の団欒にも良い作品ですね。