「
ドカベン」が知名度では上だが、「
野球狂の詩」は隠れた傑作といえる作品であり、もっと評価されてよい。それは、使用されている主題歌やBGMも同様で、当時少年だった私にとっては永遠の名曲がちりばめられている作品と言っていい。
特にディスク2の「北の狼 南の虎」は、この作品に思い入れのある諸兄諸氏には絶対購入をお勧めする。期待は裏切らない。本編作品の時系列に沿って音楽が収録されおり、想い出の場面が心に映し出される、何とも心憎い手法に感動した。よくこの手のBGM集では「あの曲がない!」という失望感を度々味わうこと常だったが、このディスク2については完璧に収録されている。あの頃に戻って涙したいなら、絶対に購入されたい。座右のBGMとしていただきたい。
岩田鉄五郎や水原勇気もいいけどメッツのエースは何といっても20勝投手火浦健。背番号14の本格派右腕である。決め玉のカーブでチームを優勝に導く。他にアンダースローの岩田清志や早稲田出身の日下部了がいるが個人的に好きなのは酔っ払い投手日之本盛。初代
ルパン三世で有名な声優の山田さんが声を演じていた。
野球を中心にして繰り広げられる
水島新司の傑作ヒューマンドラマ。
古き良き70年代の東京の片隅、国分寺球場を
ホームグラウンドに持つプロ野球チーム東京メッツ。
何癖もあるキャラクター達。50を過ぎてる爺さん投手、
女形の強打者、少年院上がりのエース、極め付けが
プロ初の女性投手。 まだまだ書き切れない位の抜群の
個性ある登場人物がイキイキと、そしてちょっぴり
ほろりとさせてくれる物語。
あくまで野球マンガとして扱われているがそれは
ほんのスパイスで、人と人との繋がりを重点に描いた作品。
ほんの一例ではあるが、一話完結の『鉄五郎の
バラード』
『北の狼 南の虎』『熱球 白虎隊』や、連話の勇気編等
いつまでも色褪せない至上の作品である。もちろん他にも
名編揃い!
絶対にお勧めだと思います
「
ドカベン」で有名な水島新司の1970年代の作品。
今観ても見劣りすることない盛り上がり。面白い。
プロ野球球団の東京メッツをベースに、野球に関わる人たちの話。
1話1時間と長く、それが25話までつづくのだが毎回見せ場が作られているし
観ている方も徐々にその雰囲気に熱中していく。
序盤からいきなりの展開になるが、
そのときは老いぼれ投手の岩田こそが「野球狂」だと思わせておいて
だんだんと野球に関わるすべての人が野球狂だと気づく。
というのも、前半はピッチャーの水原勇気に関するエピソードが濃く、
試合においてもピッチャーの立場の感情を描くが、第11話を境に
今度はそれぞれの選手の過去の話が描かれていく。
そしてそれぞれが深い想いを持っていることが読み取れ、
まさに「
野球狂の詩」という
タイトルを実感させてくれる。
前半の水原編も盛り上がったが、意外にも
後半の選手編エピソードひとつひとつに泣かされた。
三十何年ぶりか、たまたま
野球狂の詩を検索したところ、「AMAZON」でDVDを販売していた。
早速映像を見ると、若い頃、とっても好きだった木内みどりさんが、あの時のままの姿で、あの時のままの声で、再び見ることが出来、青春時代を邂逅している様な錯覚に陥りました。
懐かしきDVDを持っていた「AMAZON」さんに感謝感謝!