けして完成度が高いとは言えないが、個人的には好きな映画である。
高倉健と
吉永小百合が好きな人は、観ても損はないと思う。
終盤の処刑直前の高倉健と
吉永小百合が面会するシーンは、たいへん美しい。
相沢中佐がモデルの田村高廣が演じる神崎中佐は力がはいりすぎている。
反乱将校に心情をよせる憲兵役の米倉斉加年のおさえた演技が印象的である。
田中邦衛が演じる陸軍少尉がもみあげなのはいただけない。
この映画の質を落としている最大の要因だろう。
二・二六事件の映画として観ると、すこし物足りないかもしれない。
名作、金田一耕助シリーズの中の1本、1979年公開作品、昭和を代表する出演陣に圧倒、金田一を演じた若き石坂浩二は癒し系で本当に2枚目、そのとぼけた演技が面白い、佐久間良子は本当に綺麗でしたね、昭和的な美人で和服がとてもよく似合います、驚いたのは、歌手の桜田淳子が佐久間良子の娘役を演じている事、若い頃の彼女は本当に美人でお人形の様な髪型もとてもよく似合っていて、演技も素晴らしいです、若き頃の草刈正雄も出演していて作品に味を添えています、過去の悪夢から決して逃れられない人間の性、悲しさが実によく描かれていて、私は金田一シリーズの中ではこの作品が一番、好きですね。