イビサ (講談社文庫)
前半は、確かに麻薬的な世界に無理やり引きずり込まれるようなパワーを感じる。これは傑作だと思いながら読み進んでいったところ…
モンテカルロで「ガイド」の幽霊が姿を現すあたりから、どうも気分が乗らなくなってくるのだ。ジョエルが消える際も適当な逃げ口上を言っているとしか思えなかったり、モロッコの砂漠地帯での数日も結局無駄な感じがしてしまう。最後にたどり着くイビサでの結末も、なんだかあっけない感じである。この結末、個人的には作者自身の言葉にもかかわらず「破滅的」とは全く思えないのだが。
文章的に、その後半に入ってから特に目立つようになるのが1段落の長さである。1ページ2ページはざら。特に上記砂漠地帯が描かれる部分では8ページ近く改行なしで延々と書き連ねられる。文章自体がわざと読みにくくしているようなタイプではないだけに逆に「何故改行しない?」と思ってしまった。
村上龍自選小説集 (2) 他者を探す女達
わいせつさとえぐさと暴力に満ちた文体が村上龍の本領発揮といった感じでこれらの作品には凄味を感じる。イビサも衝撃的な話であったが、この中では「ピアッシング」が一押し。すごい話だったので、そのあと読んだ何冊かの
小説がかすんでしまうほどだった。
GO!IBIZA楽園ガイド (光文社ブックス 87)
この本を携え、実際に3週間ステイし、先ほど帰宅しました。
細かい感想は追々。この本、現地で必要な事が全て詰まっていました。
よくある広告まみれのガイドブックとは違う、読むだけでもわくわく感のある本。
また行きたい旅行先No.1。再訪時にも同じこの本を持ってゆきます。
Cafe del Mar, Vol. 5
スペインのイビサ島は美しい地中海の自然と音楽に包まれたパラダイス
その中にあるCafe del Mar発の音楽の数々…
カフェのテラスから見られる心うたれるサンセット
それが伝わります