黒のもんもん組完全版 1 (光文社ガールズコミック)
実は昔のコミック全4巻持っているんです。
でもボロボロになってるし「あとがき」が読みたかったので、
また4巻買ってしまったんです。
アホだと思います。
でもねリアル・タイムで「黒のもんもん組」を読んでいた人間にとっては、
これは買わずにはいられないものなんです。
疾風怒濤の「ギャグ」、世間をコケにする「非常識」。
当時は本当に毎回楽しみでした。
「とらじゃ」「かりた」「めりた」の三奇人。
そしてブッダとイエスのコンビ。
1970年〜80年初頭、これほど破壊力のある「マンガ」が
あったことが再評価されて嬉しいかぎりです。
泡と兎と首飾り―猫十字社傑作集 (BBMF BOOKS)
単行本未収録の、どちらかというと年齢の高い読者むけに描かれた作品集です。この中で私が読んだことのあるのは、「宝石の女」という、背中に麒麟の刺青をいれた、アスパラガスの好きな女性の物語でした。(かなり昔の作品で、この漫画に再会できたのはうれしかったです。)
掲載雑誌もばらばらで、雑誌のカラーにあわせて少しづつ作風も違うのですが、しいて共通項を探すと、心の奥の「闇」の部分から目をそらさずにつきつめていったもの、という感じがします。生きていくうえで、嫌な人や出来事にぶつかったとき心にうまれる闇や、そこに深くかかわる性のこと。 あるいは、究極の深い眠り、どこか「死」にも通じるような、純粋な実存の世界を、漫画に表現しようとする試みなど…。
読むほうも真剣に向き合わないと、作品にうちまかされてしまいそうです。
猫十字社さんの創作の背骨にあるのはこれらの作品なのではないか、という気がします。
星ひとつ減らしてあるのは、こういう作品は人によって好き嫌いがわかれると思うので、「猫十字社さんのほかの作品を好きな人なら誰にでも」すすめられる漫画、かというと、少し違う気がするからです。
(昔、「りかちゃん人形の思い出」という、少女漫画家さんたちのアンソロジー本があったのですが、あの中の猫十字社さんの作品も、できればこの本に収録して欲しかったです。この本全体の雰囲気には少しあわないかもしれませんが、あの漫画がどの単行本にもはいっていなくて、あれはもう読めないのかなあ、ととても残念です。)
銀河
大人向けのポップスを目指している「猫十字社」。
漫画家の猫十字社から名前をお借りしたいとご本人に了解を得てつけた名前だそうです。
いろいろなタイプの曲があって聞き応えあり。
これ以降のCDはダウンロード配信中心で販売しているのですが、本当はそっちの方をCDで買いたいです(笑)。
県立御陀仏高校完全版 1 (光文社ガールズコミック)
二十数年ぶりに続きが読めます。今から3巻が楽しみです。
久しぶりに読み返しましたが、絵柄、内容ともに古さを感じさせません。(多少時事ギャグがありますが)
初めての方にもおすすめです。
ただ、1巻はフラワーコミック版と大差ありません。
幻の第一話も作者の意向で収録されていません。同時収録の短編は御陀仏高校とは無関係です。それも個人的にはいまひとつ^^;
きれいな紙質で読めるのは嬉しいですが、前のをお持ちの方は3巻まで待ってもいいかも、とも思います。