Switch Complete 1986‾1987
いやぁ、ホントいいバンドだった。デビュー当時の和製ポリスと言われた頃から民族音楽になったり、ガレージ・ポップになったりアンビエント・テクノになったりと様々な変遷を重ねたバンドだったが、やっぱり、このデビュー当時のシンプルなサウンドが一番グッとくる!
初期のポリスを思わせるギター、ベース、ドラムだけのシンプルさを生かしたメロディック且つロマンティックな曲がたっぷり詰まった珠玉の名品。いかにもニューウェイヴな感じのチャカチャカした軽めのギター・サウンドが美しいメロディを奏で、飾り気のない真っ直ぐなヴォーカルが麗しい。ある意味では和製ネオ・アコースティック・サウンドの元祖と言えるかもしれない。3と10は後にビクターからメジャー・デビューした後のアルバムでもアレンジを変えて再演しているが、こちらのヴァージョンの方がずっと良い。現在活動停止中なのが本当に惜しまれる名バンド。またこの頃のようなギターサウンドが聴きたいなぁ・・・。飯村さん、カムバック!