また人気が再燃してきたパイソンズ、嬉しい限りですが、この『人生狂騒曲』はキョーレツですので、パイソンズ初心者の方は、ほんとにマジで、十分ご注意の上、できれば他の作品を一通り見てから、それでもまだパイソンズに浸りたいなら、良き日を選んで、一人で、こっそり鑑賞してください。
これだと煽っているようもありますが、いや、本気で。
こいつは「軽妙なギャグ」とか、「シニカルなコメディ」といったものではありませぬ。「エロ・グロ・ナンセンス」3拍子揃った、とんでもない映画です。テレビでやれないことをやりまくったに違いありません。
血もいっぱい出ます。
……でも好きなんだよな(^-^;)。

このモンティ・パイソンは人生哲学だ。
『未来世紀ブラジル』はＳＦで文学だ。
前者は笑い、後者は涙するぜ。

エロ・グロ・ナンセンスの集大成！しかも哲学付きｗ
冒頭のギリアムの「クリムゾン」で圧倒され、畳み掛けるブラックな笑いと一見ハチャメチャに思えるが
実は練りに練られている構成力に感心する。
特典も満載。ＢＤ用に新たに撮られたメンバーの近況もうれしい。（後に再結成の発表があった）

1983年のカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞している、超問題作がやっとＢＤで観られて感激です。