待ち侘びた!秋山瑞人の新作
今作は古代中国っぽい世界で剣士が切った張ったするお話。
冒頭からお得意のはったりかましの漢字攻勢でいっぺんに読者を話に引きずりこむ。
そうなるともうページをめくる手が止まらない。
読む者をぐいぐいとひきつけるテンポの良い文章はやはり流石の一言。
この魅力を伝えきれない自分の文筆の才の無さが恨めしい。
01と
タイトルにもあるように、まだこの巻ではほんの序章・導入部といった感じ。
いろいろと伏線が張られまくっていくが、ほとんど物語は動かない。
・・・となると気になるのが次がいつ出るのか?という事。
EGFは言わずもがな、ミナミノに至っては「あれはもういい(笑)」こんな前科のある秋山瑞人
おまけにあとがきには上に挙げた二冊を彷彿とさせるような言葉が並んでいる。
次の巻が出るのは早くて2年後、くらいには思っておいたほうが良いだろう。
この本を買うか否かの基準は、はたして次巻を待つことが出来るか?の一点に尽きる
もし乾きに耐える自信がないなら、悪いことは言わない。やめておきなさい
もしあなたが辛抱強い御仁であれば、ようこそ乾きの海へ。
いつ来るともわからないデストロイの季節をともに待ち続けましょう。
……ていうかこれも放置とかマジで勘弁してよね……
ゲームの小説化だけど、それだけでは済まされないドラマな名作だと思います。人とのかかわり、主人公が成長していくさま、揺れ動く心理状態、舞台背景などは読者を物語の中に引き込んでいく実にリアルな作りになっていて感心させられます。死と生についても考えさせられる硬派な作品です。