家庭の教育力が低下しているといわれる。確かに青少年が引き起こす様々な事件が世を賑わしているし、若者たちのマナーの悪さを嘆く「大人」も多い。そういった現象は家庭の教育力の低下によるものなのか?というのが筆者の最大の問題意識である。
筆者は学校と地域、そして家庭という子どもの教育を担う主体の関係の変化を歴史を通じて分析することによってこの問題を明らかにしていく。そこで描かれる現実は私たちの常識を見事に覆してくれる。日本人のしつけは衰退していないし、家庭の教育力が低下しているわけでもない。家庭がしつけの主体として捉えられ始めてきたのは高度成長期であり、それ以前の家庭はむしろ教育という機能をあまり大きくは果たしてこなかったのである。
私たちはえてして「分かりやすい答え」を求めがちだ。本書が指摘するしつけの問題というのはその際たるものであるのだろう。本書において筆者は歴史に基づいてそのことを明らかにしてくれている。
宮崎駿監督のアニメ作品があまりに印象深かったので、イメージを壊されそうで期待してなかったのですが、良い意味で見事に期待を裏切ってくれました。
とにかく、主人公のキキが素晴らしい!人間臭くて奔放な生き生きとした女の子を、見事に表現してくれました。脇役陣も名演技で新しい魅力的な世界観と
魔女宅の可能性を広げてくれました。
アニメの実写化というイメージが強かったせいもあり、前評判も芳しくなく、ヒットとは言えなかったようですが、原作小説ファンの方なら、むしろこの実写版の方がありのままのキキを感じられたんじゃないでしょうか?
アニメ作品ファンの皆さんも是非ご覧になってみて下さい!
アニメとは一味違う、新たな魅力を引っ提げたキキとジジが素敵な物語の世界に誘ってくれますよ。
【映画パンフレット 】
魔女の宅急便を購入しました。パンフレットは収集してます。