音楽配信で松谷卓さんの配信されている物の中に、「いま、会いにゆきます」の曲があまりなく、オリジナル・サウンドトラックを購入しました。曲を聞いて映画のシーンが思い浮かびました。
私は介護の通所リハビリに通っており、この施設は、普通の介護の通所リハビリとは違う、筋肉の衰えを防ぐ為に運動を重視した施設ですが、そこの所長さんが新しくCDを仕入れなきゃと言う言葉を聞き、このCDを持って行きました。そこで、運動中にかけてもらおうとCDを渡しながら松谷卓さんの事を話していたら、CDを持っていた曜日の利用者さんの中に、なんと、松谷卓さんの祖母様がいるという事を聞かされました。そこでその祖母様に、松谷卓さんのファンだと言いましたところ、驕る気は全然感じず、ニコニコして、これからも宜しくお願いしますと言われ、松谷卓さんが急に身近に感じられました。
この映画のすごさは、画面的に「不自然に起きた行動」が後できっちりつながりのつくことです。土井監督は極めて丁寧にこの映画を
仕上げたということがいえます。偶然性を極めて必然性にもっていくこと、さらに今から起きることを見る側の呼吸に合わせて作ってくれています。いたるところに種を播きながら大団円に持って行く手法は必見です。ちなみにこの映画は物語が2つあります。つまり2回泣けます。
このお話と同じ雨の日、二日がかりでこのDVDを見た。
6週間の雨の季節に死んだ妻が記憶を失った状態で還ってくるという、常識外れなストーリーだが、美しい景色の中、ほのぼのと、微笑ましく、どこか照れ臭くなるような、素敵なお話だった。
中村獅童扮する気弱で不器用な夫・巧と、美しく心優しい妻・澪、そして二人の可愛い一人息子・佑司の3人家族を中心に物語は進められる。
一番の見所は何と言っても「回想シーン」。
巧の一方的な片思いかと思いきや、澪の方も巧に片思いしていたとはね。
不思議な体験を通じ、自分の将来を垣間見てしまった澪。
それでも、いや、だからこそ、巧の夫であり佑司の母であることを決断し、同じ運命をたどろうとする描写が秀逸だった。
「いま、会いにゆきます」という、一見どうってことのない
タイトルも、最後まで見ることで、その重みを十分感じることができる筈だ。
青春のもどかしさやほろ苦さ、夫婦や家族の絆の大切さを想い出させてくれた、久々に「もう一度見たい」と感じた秀作だ。