4人の男女の4角関係、監督マイク・ニコルズと来れば、直ぐに連想されるのがニューシネマ時代に生まれた傑作「愛の狩人(Carnal Knowledge)」。案の定、この映画、21世紀版「Carnal Knowledge」というべき傑作だ。基本は下半身で考える男と上半身で考える女の、永遠のすれ違いを描いているわけだが、ここにナタリー・ポートマン扮する、そうした男の特性を利用することを生業としてきた女が絡むことで話に一層の深みが増している(特に恋人に最後まで本名を明かさなかった、というところがポイントで、ここを見逃すと訳の判らない映画になってしまう)。ジュリア・ロバーツが旦那に向かって発する言葉が真実なのかどうかを含めて、見る立場によっていろいろな解釈が成り立つところが面白いところで、見終わってから何回でも反芻したくなるような映画――即ち優れた映画の条件を揃えている。ブルーレイ盤はソニーらしい高精細で微妙な色遣いのニュアンスを出し切った素晴しい画像。音声はHD盤としては貧弱だが、音響で見るタイプの映画ではないので全く問題はない。
韓国のドラマの影響で何本か
香港のDVDも見ていますが
これは他の
香港映画の中では一番ではないでしょうか。
台湾、中国、
香港の出身の女性を起用したのは良かったけど
さらに、監督がお気に入りで秋の童話のソン・スンホンを恋人で参加
させてアクションの箸休めに使ったのでしょうが逆効果のようです。
倉田保明の参加でアクションシーンは良くなっています。
これだけで5ケ国出身での映画なんですよね。
瀬戸朝香や藤原紀香も
香港映画に出ていますがいまいちなんで
それに比べればクローサーはできがいいと思います。
プロダクションが飛躍的に良くなり、全ての面においてのバランス感が向上した2nd作。であると同時にラスト作。
KRAFTWERKやTUBEWAY ARMYのようなテクノ&エレクトロポップの要素を加味したナンバーを収録、新生面を開拓するその途上、といった面を見せている。そしてその路線は、その後のNEW ORDERへと引き継がれることとなり、『ISOLAT
ION』『DECADES』といった楽曲は、その雛形とも呼べる作品であろう。
しかしながら、アルバム全体の空気感は、前作からの流れをほぼ踏襲したものであり、ドラスチックな変化はあまり見られないように思う。
サウンドの質の向上と
メジャー感のアップが図られ、それが見事に完成された作品。そして、彼らを代表する名盤となった。
話は変わるが、JOY DIVIS
IONのようなポジ・パン・グループを、その昔(1980年頃)、大貫憲章氏がラジオでよく紹介していたのを憶えている。また、
渋谷陽一氏は、「ロッキングオン」誌で積極的に取り上げていた。
しかし、あまりにアングラであったこのムーヴメントは、日本では全く人気を獲得出来ず、そのまま衰退の一途を辿る。
が、本国UKでは、状況は全く異なっていた。
彼らのサウンドは、次第にシーンを侵食、ポストパンクのベーシックなフォーマット、叩き台となり、そこを起点として数多のアーチストを世に送り出すこととなった。
取り分け、彼らの出身地マンチェスターにおいては、その傾向が顕著となった。
THE SMITHS、STONE ROSES、HAPPY MANDAYS、OASIS・・・と続いていくこの流れの源流にあるもの、それは確かに、JOY DIVIS
IONでありイアン・カーチスであった、と言うべきであろう。
ここに及んで、ようやく彼らの残してきた成果が、わが国においても日の目を見ることとなったのだ。
そして本作「CLOSER」は、ロック史上にその名を刻み込む名盤として、広くファンの間で認知されるアルバムとなったのである。