タイトルは違いますが『退魔忍アサギ』の世界観を継承しています
内容は、アサギの継承なんで…
ただカガミ氏の絵の破壊力は健在です
リリス好きなら、買って当然の一品です
お得感満載で、損はしません
攻殻機動隊GHOST IN THE SHELLの続編として作られた作品だけに、主な曲風は前作の雰囲気を踏襲した、怪しげな東洋的エキゾチズに富むものとなっているが。その中核を成す大和言葉を基にした歌は、民謡歌手75人によるまさに壮絶な合唱であり、これに和太鼓が加わり前作と比べて、リズム感あふれアグレッシブさが加わった、変化に富んだ曲となっている。
これに加えてイノセンスには伊藤君子氏の歌が入れられ、ハードな作品の中では一息つくオアシスの役目を果たしている。主題歌となっているFollow Meの素晴らしさは特に語る必要は無いだろう。ロドリーゴの名旋律を見事にアレンジした川井憲次氏にも拍手である。
まず「傀儡」という
タイトルが
単に傀儡女や木偶を扱う傀儡士だけをさすのではなく
傀儡(かいらい)という日本独特の裏権力の存在や
人間自体がさまざまな欲やあやかしの傀儡であることも
底に流れています。
鎌倉中期に台頭した親鸞・日蓮・法然などのもとに
はるか西域からやってきた僧と宋に留学していた禅僧
がからんで、それぞれの教義・目的の違いや、国により
民衆が宗教に求めるものの違いと苦悩。
坂東さんならでは人間の描き方 特に臭いや感触が
どのページからも傀儡の神々のように迫ってきます。
史料をもとにこれだけの壮大な歴史を描くその切り口に
圧倒されます。
タクラマカン砂漠の蜃気楼と日本の海の蜃気楼、
そして瞬間瞬間の蜃気楼。。の意味するもの。
般若心経の「色」「空」が壁のように人間に突き付けられます。
武者も非人も百姓も、仇討・積年の恨みを形で返すことの「色」。
女人と通じながらもそこにある「空」
この本は壮大なる歴史のなかに蠢く人間の一大哲学書でも
あるように思います。そしてそう思考するのも「色」なのかも
しれません。
「迷いの中にも 消えない光はある」 心に残ることばです