ようやく読み終えました。長かった...というより思ったより時間がかかりました。
理由は単純で、読んでいるときは面白いと思っているのに、なんとなく「乗れ」ない。いわゆるページターナーの要素がなく、少し読んでは他のことをやってしまう...という繰り返しだったので。
「ペルディード・ストリート・ステーション」も同じような読み方で時間をかけてしまったのですが、ミエヴィルの作品--少なくとも彼の
ロンドン--はビジュアルイメージがわかりにくいからだと思うのです。日本人だからという部分もあるかもしれませんが、この街の温度感、湿度感が伝わってこないので、どうものめり込めない。「ペルディード・ストリート・ステーション」は多様な知的生物の描写があったのでまだしも、本作はこれが読み辛さの要因でした。
その状況が一変したのは残り100ページを切るくらいになってから。紙に書かれた文字がストーリーを動かす中心になると、なぜか逆にビジュアルイメージもクリアになり、話が有機的に動いてきて非常に面白くなりました。その後はそれまでとうってかわって途中でやめられなくなり、一気に読了。実に面白かったという読後感が残りました。
ミエヴィルのことなので、さほどの大団円ではないものの「終わりよければすべてよし」という言葉はこういう時に使うのかな、と実感する作品でした。途中で投げ出さないことをお薦めします。
このPJBEのアンコール集はとにかく素晴らしいです。
私が聞きたい曲が何曲か入っていたので購入してみました。最初はこの値段を見て、何であの有名なフィリッ
プジョーンズがこんなに安いんだろうか、安っぽいCDなのかと思いながらも届いてから早速聞いてみると、なんととても迫力のあるサウンドで全然安っぽくないし、曲も楽しいものや、カッコいいもの、他にもテクニックを感じさせるすごい曲など、とても充実しています。どの楽器も技術が高く、
トランペット、
トロンボーン、ホルン、チューバ、どれを聞いても全部演奏してみたくなってしまうくらいです。それくらい良いです。
少しでも興味のある人は、金管奏者ならなおさら必須の1枚です。