なので最近の連載から興味を持ったぼくのような人には少々物足りない内容かもしれない
それにアニメ化に際しては仕方ないことなのだろうけど、
アリスとオーランドのキャラクターが分かりやすく誇張されている感じがあって少々しらじらしくも見えてしまう
原作で興味を持った人は先にコミックから押さえるのがいいです
逆にアニメしか見てない人は原作を是非
アニメ化された後のエピソードから物語はどんどん濃く・面白くなってます
前半は新キャラのてんこ盛り。
中盤は「冷淡なヴィッター」の、濃厚な戦場と、アメコミ風な「狂
犬」の夜の戦場を描いています。
オチはものすごく真面目で肩っ苦しい会話シーンですが、とても目の保養になるのでじっくりと読んでいられる仕様になっています。
本編が18巻と長期連載になってきたからこそ、こういうお遊びも楽しく感じられますね。
西方諸国会議篇が佳境に入ってきましたが(正直な所18巻で完了すると思っていましたが)、17巻に引き続き・・・というか、更に登場キャラクターの方々のエゴを顕出する巻になっているような気がします。
ランデル・オーランド伍長
アリス・レイ・マルヴィン少尉
ケルビム情報部部長
ミュゼ・カウプラン
そして
アンチアレスのテロリストに
マーヴィン
何よりも儀典局ハーケンマイヤー
この巻には哀しさしか見出せない。
路傍の石の如く見捨てられる事を良しとして
しかしながら気付かれない路傍の石である事を自覚した個人が輝く。
アリスになれなくても
ハーケンマイヤーになりたい・・・と思う物語でした。