渋谷の街を舞台に繰り広げられるゲーム、「街~運命の交差点~」のガイドブックです。主人公達の紹介・役者本人コメントも掲載。他にも全出演者の名前、TV・映画等の代表作も紹介されています。ゲームでは本編の他の「青ムシ抄」「花火」も取り上げています。
実在する
渋谷のお店紹介や、この本でしか読めない短編小説も収められており、単なるゲーム攻略本ではなく「街~運命の交差点~」、「
渋谷」をより深く楽しめる一冊になっています。
このゲームをサウンドノベルとしてではなくアドベンチャー(ADV)ゲームとして、
『このゲームをやらずしてADVゲームファンを名乗ってはならないゲーム』
…のひとつであると、ADVゲームファンとして銘打たせていただきたいなと思います。(^^)
渋谷という街を舞台に、8人の主人公による8つのストーリーが、同じ時間軸上で絡み合いながら並走していく巧みさ。
それはまるで、8本の支柱があらゆる点と点で横につながって複雑に立体化していったジャングルジムのようです。
ひとりの行動が、知らない誰かの行動に影響を与えている…。
人間関係の不思議、人生の不思議、街の不思議を垣間見るような体験ができます。
舞台のほとんどが実在の街角なのも、それに拍車をかけているのだと思います。
そんな世界を自分の手で紐解き、自分のペースでなぞっていく楽しさ。
映画でも、テレビでも、小説でも、絶対に味わうことのできない、
『これぞゲームならでは』の独特の遊戯感です。
ひとつの物語は、『1本の映画』『1冊の小説』と考えたら物足りなく感じてしまうかもしれないボリュームなのですが、
8本の物語を同時に進行させていく必要があるので、1本1本が充実しすぎててもダメなんですね。
そのあたりの匙加減の絶妙さもまた素晴らしいです。
『面白い』『楽しい』などは個人の主観や好みに影響されますから、決してそうだとは言いません。
が、プレイしてみる価値は十二分にあります。
思いっきり楽めた方ならロケ地めぐりができる楽しみもあります☆
僕はもちろんやりました(^_^)。