主人公の石田警視正が見事な交渉術で、50人の人質をとって立てこもる犯人の感情をうまくコントロールし、事件解決に向かうのが読みどころ・・・と思っていると、後半思いもよらぬ展開に。もちろん、その部分の伏線も前半にきちんと張ってあり、違和感を感じながら読んでいた読者も、なるほどと思うに違いない。
ただ、なぜそうなるの?という部分で若干強引かな、という思いもなくはないが・・・。
手に汗握る展開とあっと驚く謎解きという一粒で二度美味しい小説で、読後感も悪くない。
大石直紀とか、松岡圭祐らのライト
タッチのサスペンス小説がお好きな方なら、文句なくオススメです。
踊る大捜査線シリーズの公式グッズです。主役:
織田裕二抜きの、スピンオフ映画でありながら、大ヒットした「交渉人 真下正義」。
映画中で、地下鉄の司令室に現れた「正体不明の
列車」は、乗っ取られた試作車クモE4-600(通称:クモ)でした。そのチョロQがこれです。
ちゃっかり映画中でもプロモーションしていて、黒いカエル急便のバックミラーにぶら下がってます。
×JR ○南海電鉄 の特急「ラピート」を真似た、装甲
列車風の外見は、制作者達の「趣味」だそうです。1つ目玉(モノ・アイ)はガンダムのザクでしょうか。
2両が背中合わせに連結されてますが、動力であるゼンマイが入っているのは片側だけ。もう片方は空の客車になってます。中国製で、成形は多少甘め。昔の日本製チョロQのように、完璧に真っ直ぐに走る、というわけには行きません。
ストラップ付きなので、走らせるよりは、映画のように、バックミラーにぶらさげて可愛がってネ、と言った所。
発売直後、あっという間に売り切れましたが、DVD発売に合わせて?再度販路に乗ったよう。買い逃した方はどうぞ。おもちゃなので、点数はあくまで直感です。
映画の緊迫感がそのまま伝わってくる。爆弾犯との息詰まる交渉、暴走
列車をめぐる攻防など、映画のシーンが曲を聴いただけで思い出される。
逆に言えば、緊張感漂う曲ばかりなので、軽いBGMとして聴くには向かないかもしれない。
タイトルに「交渉」という文字があることから、人質をとる人と交渉人のやり取りがずっと巧妙に行われて終わる映画かと思ったら、そうでもない。主人公の口を塞ごうと「仲間」が殺しにやってきたり、脱出方法もまたどきどきさせられ、観客は引きつけられる。最後の結末も驚かされる。
殺人者として容疑がかかった後、知り合いの警官を人質にとる主人公(ジャクソン)は、交渉人に、「仲間が信じられないから、赤の他人の君を選んだんだ」という四面楚歌の状態から出た言葉はとても悲しい。
なお、人質役に、
アカデミー賞の『サイドウエイ』の主人公が出ていたのには驚いた。
とにかく、この映画がこの値段なら、とてもお買い得だと思う。
人質の交渉を担当する主人公が、無実の罪に問われそうになり
警察に立てこもる。このときに、とった判断が明暗を分ける。
交渉人が、交渉人と交渉するという微妙な関係に陥る。
指名された交渉人は、当事者の交渉人は、どのような交渉の
技術をも知っていることから、容易な交渉にも応じないことを知り、
無事に交渉に成功させるだけでなく、彼の無実を証明することを、
両立させないと事件は解決されなくなる。
サミュエル・ジャクソンと
ケビン・スペイシーの演技が光る。
お互いに、交渉人としての立場を尊重しつつ、
ケビン・スペイシーが
うまく、解決に導こうとする努力が、注目すべき点である。