i have always liked christina, and this album is really great! had the whole album on replay for a long time.. haha
片田舎のウェイトレス、
アリス(アギレラ)は、ステージに立つ夢を諦めきれず、一路ロスへ。
ホテル暮らしをしつつ、バックステージ片手に働き口を探すが、都会はそう甘くはない。
疲れ果てた彼女の目に、非常階段に立つセクシーな女性の姿が飛び込んでくる。
彼女が消えた店「バーレスク」へ入ると、そこには見る者の魂を奪う豪華絢爛なショーが!
魅了された
アリスは、何とかして女店主テス(シェール)に雇ってもらおうとするのだが…
近年は『ムーランルージュ』『シカゴ』『ドリームガールズ』など、ミュージカル嫌いの方でも
受け入れやすい作品が多いと思うのですが、これらは時代背景が現代ではないんですね。
この作品はその部分で、より物語に入りやすく仕上がっていると思います。
ストーリーは、嫉妬という点で『ショーガール』、疑似家族愛という点で『コヨーテ・アグリー』を
彷彿としました(古くてすみません)。今作はやはりふたりの歌姫のパワフルヴォイスが素晴らしい!
作中で使われた曲「ダイヤモンズ・アー・ア・ガールズ・ベスト・フレンド」は、
『紳士は金髪がお好き』のマリリン・モンローが歌ったのが元歌ですが、
『ムーランルージュ』では二コール・キッドマンが歌ってましたね(予想外に上手かった)。
いい曲ですが、今作では主役ふたりが歌ってないせいか、残念ながらサントラには収録されていません。
でも衣装がまた素晴らしいんです。パールを繋いだ
ビスチェや黒レースのコルセット。
ヘアやメイクも良かった。前髪のせいか、オフではかなり野暮ったく見えるアギレラが、
ウィッグやアイライン、アクセサリーや
ドレスでスイッチオン、正に舞台の上で
七変化!
シェールにメイクを教わるシーンでは、あの瞼になるのでは…と心配しましたが(笑)。
シェール、久々に見ました。『月の輝く夜に』『ふたりにクギづけ』以来かな。
なぜいつも「終わったスター」的な役が多いのでしょう…自分で選んでるとしたら凄い。
あと今作にやたらゲイの話題が多いのは、舞台がロス(ゲイの聖地)だからなのでしょう。
確かアギレラだったと思うんですけど、この映画についてのインタビューで、
「女性はセクシーさというものを、色々な意味で抑圧されてきた。
(例えば男性への媚態と蔑まれる、軽視されるとか、そういうニュアンスだったと思います)
女性はもっと自分のセクシーさを楽しんでいいと思う」
というような事を言っていて、本当だよねぇ、と納得しました。
この映画でもセクシーな女性たちのショーに魅了されたのは主人公(女性)であって、
セクシーさは男性に媚びる手段、と取れるシーンはほとんどありません。
それは彼女たちにはあくまでショーであり、厳しいレッスンありきの、真剣な「仕事」なのです。
ミュージカルは嫌いでも、歌やダンス単独なら好き、という人は多いですよね。
そんな人に是非お薦めしたい。極上のパフォーマンスが見られますよ。