ある意味、日本映画史に残る大作SF映画です。これだけ一流の
スタッフと俳優とそれなりに制作費をかけてマジメに作った結果、全編大笑いの製作者の意図とは全く異なる部分で楽しめる映画が奇跡的に出来てしまったのは皮肉としかいいようがありません。とにかく一度は見て、話のタネにしたい映画です。ストーリーはまあジュラシックパークよろしく、
北京原人を蘇らせるというものでまあ分かるのですが、この映画、細部が微妙にというか大いに無駄に暴走しております。どこが変かは映画を見てもらえば全編に渡って理解できますが、個人的なツボは科学者に何故か佐藤蛾次郎氏が真面目に扮していて、普通に演技していても何で蛾次郎が白衣着た科学者なんだ・・・という根本的な違和感が味わい深いのと、本作の最大の功労者は何と言っても丹波哲郎先生であり、そのトンチカンな周囲の役者とのアンサンブルを猛烈に破壊する大熱演と台詞回しは爆笑で必見だ。監督はどういう人物として設定して演技を付けたのかまるで分からないところが素晴らしい。当時アジアの女神と謡われたジョーイ・ウォンもジャッキーの失笑作「シティハンター」に続いて出たのはこれでは・・・・すっかり今となっては名前を聞かなくなってしまった・・。完成試写会で出演している俳優さんがこの完成品を見てどう感じたのか・・・それを思いながら鑑賞するとさらに本作の魅力が倍増するでしょう。
1941年12月、太平洋戦争勃発と同時に、
北京原人の骨が行方不明となる。
本書は、この奇怪な事件を当時
北京唯一の邦字紙記者として取材した著者が追跡したもので、著者の体験を軸に、
調査したこと、さらに著者への情報提供などを加えて、まとめています。
ただし、最終的に謎が解かれたわけではありません。
『何日君再来物語』に関わる取材で41年ぶりに、中国本土を訪れた著者は、以降青春時代を過ごした中国に関わる思い、苦いものも少なくなかったようですが、その思いを私小説・ノンフィクションなどで表していきます。本書にも、当時の状況や若さゆえ充分に取材できなかった悔悟の念が感じられます。それでも、本書も含めた著者の中国に関わる一連の作品には、母国以外の国に深く関わることの素晴らしさが溢れています。
何が凄いって90分間によくもここまで詰め込んだというぐらい話が展開します。
大筋は「
キングコング」なのですが新鮮な場面が次から次へと進み飽きません。
Pジャクソン版
キングコングを西洋料理のフルコースとすれば
こちらは中華料理の
バイキングといった趣で、構えずに楽しめる怪獣映画です。