手塚治虫先生他、多くの作家によって語られ続けている日本の神話物語です。
少女漫画独特の
タッチに、男の私は
宝塚歌劇を思い出しました。
導入部分多少読んでいてタルいですが、主人公が熊襲のタケル兄弟を付け狙うあたりから俄然面白くなります。最後まで一気に読んでしまいました。
ヤマトタケル、いい奴で男らしくてかっこいいです。父親から疎まれながらも日本中を平定していきます。英雄物語として良く出来ています。
ただ、英雄に引きずりまわされる家来ややられる側からの視点には欠けます。それがあれば、「いい奴」だけではない、光と影のコントラストが効いた深みのある英雄像になったと思います。
ともあれ、歴史好きな方にはお薦めしたい四六版ハードカバーにふさわしい一冊です。
この「
ヤマトタケル」は
古事記を元にして作られたアニメ作品です。とはいってもそんな固いアニメではなく、ロボットアニメ的な要素もあり、それほど悪い気はしない作品でした。
ロボットアニメというと、私として気になるのはその操り方です。というのも、例えば、今の今まで一般人として生きてきた主人公が突然ロボットを動かす、というタイプのアニメは私的には気に入りません。
で、このアニメではどうかというと、合格点。この巻では全く操れません。しかし今後、このままか、それとも変化するのか、変化するならどんな過程を経るか、という期待が持てるのがいいと思います。
これを見ればきっと全巻通して見たくなること、間違いなしです!
当時小学1年でしたが、映画館にゴジラvsメカゴジラを観に行った際、上映前の予告編で
ヤマトタケルを見ました。
予告編ながらSFXの凄さ、沢口靖子さんの美しさ、GLAYのRAIN(後で知った)がまたとてもマッチしていて、強烈に印象に残りました。
いつか観てみたいと思いつつ時は流れ2009年にVHSですが、観ることができました。
内容については正直、想い出が作品を美化しすぎていたのか…でしたが、いまさっき何気なくDVDのページを見つけたのでレビューしちゃいました。
澤潟屋、市川猿之助丈が病に倒れ、休業して10ヶ月が経ちます。歌舞伎を愛する方々にとっても、市川猿之助丈を敬愛する人にとっても、また大きな意味では日本の古典芸術、世界に通じる芸術を愛する方々にとっても、猿之助丈の早期回復を願ってやみません。
このタイミングで歌舞伎名作撰の一つとして、敢えて「
ヤマトタケル」がDVDとして発売されたことは非常に価値のある事柄と思っています。私個人は、
ヤマトタケルから、猿之助丈が倒れる前に演じられた「新
三国志PART3」まで、スーパー歌舞伎は全部、そして一作一作についても何回観たか分からないぐらい鑑賞させていただきました。しかし、この「
ヤマトタケル」はとても、とてつもなく感慨深いセリフが、私の心の中にまで染みついていて、どうしてもその言葉を皆さんにも直接DVDを鑑賞いただき、皆さんなりの「想い」を感じとって貰いたい、そういう作品です。「富とか名声を追い求めることはしなかった。私は何か途方もない大きなものを求めていた気がする。天高く、天翔る心、それが私だ!」と叫ぶ猿之助丈…!来年、復帰の舞台で観る事が出来たら私たちにとっても最高の幸せになると願っています。これだけは、必ず観て下さい。今まで書いたレビューの中で、最も心を真摯にして書いたつもりです。皆さんの感動の中に「
ヤマトタケル」を!切に願います。