アメリカ映画界で屈指の実力を誇るホフマンとストリープの演技を堪能できる。
フィリップ・シーモア・ホフマン、
「ワンダーランド駅で」のチョイ役で見たときから気になっていた俳優だが、
ロバート・デニーロと競演した「フローレス」を見てファンになった。
アクターズスタジオのインタヴューを見たい。
NHKさん、よろしくお願いします。
メリル・ストリープはいつだってスゴいので割愛。
ミラー夫人を演じたヴィオラ・デイビス!
登場シーンが短いにも関わらず、非常に強い印象を残している。
この人も素晴らしい女優。
さて、肝心のストーリー。
舞台では シスター・アロイシス、シスター・ジェイムス、
フリン神父、ミラー夫人の4人だけで物語が進むらしいが、
映画版ではドナルド・ミラーも登場するので、
疑惑があるなら本人に聞けばいいじゃん!と思ったりしたのだが。
とはいえ、真偽を明らかにするのがこの映画の趣旨ではないので致し方ない。
規律を重んじ変化を嫌うアロイシスと、
教会も時代に合わせて変わるべき、とするフリン神父の
権力抗争になってしまいそうな所に、ミラー夫人が登場、
家庭の事情やドナルドの”性質”、父親の暴力等が語られ、
ストーリーに新たな視点をもたらす。
しかし、本当に可哀想なのはドナルド君ではないの?
カトリック系の学校にたった一人入ってきた黒人の男の子。
映画ではさらりと触れているけど、イジメも酷かったんだろうな。
彼を心配し、気にかけていたのがフリン神父だけだとしたら、
何があろうと卒業するまでは見てみぬフリをしてくれ、と
涙ながらに訴えるミラー夫人に賛同してしまう。
画質はこれまで発売されたDVDとは次元が違う素晴らしさです。しかし字幕が酷い。正に「日本語に堪能な外人が直訳」したような感じで、映画の素晴らしさを台無しにしています。またブックケースも魅力がなくプレミアム感がありません。残念な商品です。