今更言うまでもないかもしれませんが大傑作でしょう。アンソニーホプキンスの名園(元精神科医ハンニバル・レクター役)はもちろん、映像、構成共に非常にクオリティも高く、ポピュラー性への配慮もあり、完成されていると思います。そして単純に怖い。底冷えするほどの狂気と異常ではあるが至高の知性を感じさせられて、思わずレクター博士にうっとりさせられてしまいました。他のサイコな作品とは一線を画しているように感じます。続編としてハンニバルが制作されましたが、個人的には前編であるこちらの方をお薦めします。まざどちらも楽しめる作品ですが、まずはこちらから…。
翻訳の評判が悪いようですが、実は私もあまり好きな文体ではありませんでした。原書を読んだことがないので、悪いとかいいとかまでは判断できかねますが、好みの範囲のみの話でいうと「なんか気持ち悪い文章」なんと言うか原作の英文をまさに忠実に「そのまま」訳している印象を受けました。あくまで英文を、というイメージです。(えらそうなこと書いて申し訳ありません)文体の古臭い感が否めませんでした。前のレビューでも書いていらっしゃる方がいますが、日本でカタカナ
英語としても定着している単語の書き方の気持ち悪いこと!「ベイビイ」「キャンザス」・・カタカナが多いページは少しイラっとしました。
また、特に男性の個人個人の話し方の違いがあまり感じませんでした。
英語に比べて日本語は「誰が」話しているのかをかなりわかりやすく表現できると思うのですが・・・誰が話しても同じ印象。
クラリスがしょっちゅう「ちくしょう」だの「くそ野郎」と言って(思って)いますが、映画のクラリス=ジョディフォスターのイメージで固まりすぎていたせいか、私はそこにはしっくりきませんでした。そりゃ知的で教養のある人も「ちくしょう」くらいは言うかもしれませんが、美しく優秀だ、という描写があるのですから、もうちょっとなんとか表現はなかったものでしょうか。ちょっと下品すぎやしませんか。
☆は翻訳が合わなかったのが全ての評価につながります。翻訳で読むことが多い海外の作品はそれが難しいところですね。
違う人の翻訳も読んでみたいです。できれば自分で原書を読んでイメージを膨らませるのが一番だとは思うのですが。そのうち挑戦してみたいと思います。
自称恋愛作家(!)のハリス、前作「レッド・ドラゴン」に続く第2弾猟奇殺人事件簿。ちなみに、第3弾「ハニバル」を含む全三作は、ある意味ではハニバル博士の物語といっても過言ではない。全三作とも映画化されている。
今更言うまでもないかもしれませんが大傑作でしょう。アンソニーホプキンスの名演(元精神科医ハンニバル・レクター役)はもちろん、映像、構成共に非常にクオリティも高く、ポピュラー性への配慮もあり、完成されていると思います。そして単純に怖い。底冷えするほどの狂気と異常ではあるが至高の知性を感じさせられて、思わずレクター博士にうっとりさせられてしまいました。他のサイコな作品とは一線を画しているように感じます。続編としてハンニバルが制作されましたが、個人的には前編であるこちらの方をお薦めします。どちらも楽しめる作品ですが、まずはこちらから…。