16歳の誕生日に泰子は若くして逝った母からの手紙を父から渡される。そこには戦時中に母が見出した「美しいものと善いもの」とが青春の証として綴られていた。そんな母とは時代こそ違えど、泰子は親友トシや淡い想いを寄せた西たちと輝かしい青春を郷里で過ごす。母の手紙の影響でスチュワーデスになった泰子を待っていたのは「それぞれの人生」。愛人のために身の危険を顧みず信用
金庫の金を貢いだ親友トシは、己の罪を認めながらも「女としては後悔していない」と言う。また、西は昔の純朴な面影を残しながらも過激派の一員としてハイジャック犯となる。泰子の胸に深く影を落とした彼らの「生き方」には、母が手紙に残した「いつの時代でも必ずある、美しいものと善いもの」はあったのだろうか。
昔、
カナダアニメの上映会で観た「砂の城」の印象は強烈な物でした。
砂の柔らかい表情、本当に生きているかのような個性的な動き、楽しくて少し寂しい物語…コ・ホードマンの名前はこの作品だけで記憶に焼き付きました。何年も経った今、こうしてリリースされたDVDと再会出来て本当に嬉しいです!
芸術作品としてのアニメは社会派に走り過ぎて難解だったりもしますが、彼の作品はどれも暖かくて優しくて心に迫る物ばかりです。是非小さい子供達と一緒にどうぞ!