連載は読んでいません。店頭で発見。
表紙の水島新司のような絵柄と、ギャートルズのようなロゴ、
そして帯の「手塚治虫を追跡する男、現る!!」
なんなんだ、これは?…と、わけが分からない引力に逆らえず購入しました。
家に帰って読んでみたら、これが大当たり。
内容は、手塚治虫の才能に惚れ込み嫉妬するあまり、
半ばストーカー状態に陥った同時代の(架空の)漫画家の人生を通して描かれる手塚治虫伝。
スクリーントーンの類を極力用いずに、泥臭い手描きで描ききっています。
コマ割りは密度が高く実験的で、構図も凄く凝ってる。
つまりこの『チェイサー』という漫画自体も、手塚治虫流儀で描かれているのだ。
主人公の漫画家:海徳光市を指して、“この人物は実在した(笑)”と帯にあるが、
この人物とは、コージィ城倉先生のことなのかもしれません。
半伝記ものゆえ長期連載は望めそうもない内容ですが、凄まじいです!
(文字化けを起こしてしまうようなので、「手塚」としています。)
『注・この人物は実在した!』とある。誰なんだろう?ぜひ知りたいものである。
マンガ編集者 − 中野晴行(巻末・特別解説文章より)
自分としても主人公・海徳光市のモデルについて考えてみた。
デビュー当初「戦記物」を描いていた漫画家?例えばこの3人のうち誰だろうか?
・辻なおき(
タイガーマスク)
・吉田竜矢(タツノコプロ)
・貝塚ひろし
(マンガショップwebページより参照)
次から次へと手塚治虫のマネをしていく海徳光市
マンガ原稿用紙を同じものにするわ、部屋にオーディオステレオを購入など
第2巻では手塚治虫邸に対して一戸建てを購入とのこと!もちろん結婚も。
4人の担当編集者たち、その2人。1人は刃矛氏、秋田書店の編集者。そして最後は集英社の日下氏
後のジャンプやチャンピオンは産出する出版社
まさか海徳光市がジャンプやチャンピオンで連載をもったりする話がでたりして?