白人嫌いのウルフの遺作。発表されてから2年ぐらいでなくなったんじゃないかな。一度でも見るのを楽しみにしていたのに。フォーク音楽ブームの頃アメリカでフォーク音楽祭があって、フォークソングファンの白人の兄ちゃんが見に行ったら、最後のステージでウルフがミニバイクに乗ってステージに飛び出してきて度肝を抜かれ、それ以来ウルフのブルーズの大ファンになったって話を読んだことがあります。死ぬまでうなりつづけた大工の棟梁のような横顔が素敵。ヒューバートのギターは相変わらず。特にカッティングの聞いたリズムギターは悶絶もの。ちょっとバックのシンセがうるさい感じはするけど、ウルフ自身はそんなこたーどうでもいいよってひたすら吼えまくっている。
貴重な映像らしきシーンが次から次へと登場するシカゴブルースの歴史を映像や大物ブルースマンのコメントともに紐解くナイスな企画のDVD。全部で19曲あるそうですが、1曲まるごとというわけでは無いため、それを期待して買うのならやめておいたほうが良い。但しすごい数のブルースマンの映像を見ることが出来て、ブルースファンなら是非チェックしておきたいDVDです。見所は道端で演奏するロバートナイトホーク、時代と場所は50年代のサウスサイド。一発どりで有名なサニーボーイの録音場面。ココテイラーがコメントするウィリーディクソンとの裏話。ジョンリーフッカーのブルースに対する異常なまでの自負心と、ちょこっと演奏する「boom boom」。チャックベリーのコンサート。ヒューバートサムリンのライブ風景とコメント。バディガイのライブ映像「five long~」。ハウリンウルフの「ハウメニーモアイヤーズ」。Mジャガーのコメント。まだまだ他にもたくさんあってとても表記しきれませんが、とにかくシカゴブルースとは何ぞや?の問いかけに答えてくれる偉大なブルースマン達に感謝!
廉価ですが意外と造りがしっかりしているNot Now Musicレーベル。権利関係はどうなっているのか分かりませんが、音も決して悪くないし、ジャケとかの写真もきれいで問題ありません。この3枚組(!)はレビュー時の価格が900円。2枚組のカタログもありましたが、どうせならとこちらを購入しましたが、お腹いっぱい(笑)。かなりの体力がないとHowlin' Wolfのダミ声で3枚組は聴き通せません。しかし圧倒的なCPと充分過ぎる内容。損はないと思いますよ。3枚組箱入り仕様ですが、ステッカーに見える銀色の部分は印刷ですので剥がれません。他のカタログと同様に収録曲のデータもないのが残念なところ。四の五の言わずに垂れ流して聴くスタイルが一番合っているんでしょう。
<CD 1> 1. Smokestack Lightnin’ 2. Spoonful 3. The Wolf Is At Your Door 4. Evil (Is Going On) 5. I Asked For Water (She Gave Me Gasoline) 6. Poor Boy 7. Moanin’ For My Baby 8. I Have A Little Girl 9. I Better Go Now 10. My Baby Stole Off 11. No Place To Go 12. My Life 13. I Didn’t Know 14. I’ve Been Abused 15. Baby How Long?
<CD 2> 1. Forty Four 2. Moanin’ At Midnight 3. Mr. Airplane Man 4. Nature 5. The Natchez Burnin’ 6. My Last Affair 7. I Want Your Picture 8. Don’t Mess With My Baby 9. I’ll Be Around 10. Oh Red! 11. Tell Me 12. Come To Me Baby 13. Sitting On Top Of The World 14. You Can’t Be Beat 15. Change My Way
<CD 3> 1. How Many More Years? 2. I Love My Baby 3. Who Will Be Next? 4. I’m Leavin’ You 5. Mr. Highway Man 6. Who’s Been Talking? 7. Getting Old And Grey 8. Passing By Blues 9. Worried All The Time 10. Crying At Daybreak 11. Somebody In My Home 12. Riding In The Moonlight 13. So Glad 14. Saddle My Pony 15. All Night Boogie ( All Night Long) 16. Goin’ Back Home
以前VHSで持ってました。先の方も言ってるようにミュージックビデオというよりドキュメントです。 前半はSan House の演奏中心、後半はHowlin' Wolf がメイン。 演奏そのものを楽しむというより、当時の様子や、ミュージシャンの間の会話などをしのぶのにいいかも。 Howlin' Wolf が San House に面と向かって 「おまえは、できた筈なのに何もやってこなかった!俺は違う」と食ってかかる場面があります。 San House も苦笑いで何も言い返せないという場面ですが見てても辛辣に感じます。 とても生々しい画像でした。
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