当時11歳の私を三谷幸喜ワールドに引き込んだ名作ドラマ!まだまだトレンディさが幅を利かせていたドラマ界において、軽妙洒脱なユーモアと人生のペーソスとを織り交ぜたその演出手法に思わずこんなドラマみたことないよ!と興奮してしまったのを未だに覚えております。「十二人の優しい日本人」もそうでしたが、根本的に三谷幸喜の人間へのまなざしは優しくて、だから見終わったあとに温かな気持ちになれるのでしょうねぇ。そしてそれを柔らかな笑いで包み込んで伝えてくれるから、妙な押し付けがましさもなく。一癖もニ癖もある従業員たちが様々な困難を経て、やがてLa Belle Equipe(良き友)となっていく様にほろりとさせられます。彼ら一人ひとりの見せ場を書き始めたらそりゃもうきりがないほど長くなってしまいそうなので、それはまた別の話、ということにしておきましょう。
某人気ドラマの深夜版を思い出す今泉のテーマ、なつかしい大きなのっぽの古時計(懐かしがって聴いていると途中で痛い目にあう)。とにかくおもしろい、馬鹿な曲が目白押し。しかしいたって本人は本気です!
傑作ぞろいの第二シリーズに比べると、ややスローダウン気味に感じるが、それでも面白いことに変わりはない。
特にテンポよく話が進む
真田広之の回や、内容とトリックは地味だが古畑シリーズの面白さが円熟味をみせた市村正親の回が個人的に好き。