今作でシリーズ三作目となるMOVIE大戦。三作目にして最高の作品が出来たのではないだろうか。 監督は「大怪獣バトル!!ウルトラ銀河伝説」「
仮面ライダーWFOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ」等、近年特撮作品においてヒット作を次々と世に送り出した今特撮監督の中で最も注目を浴びている坂本浩一氏が担当している。 更に今回はMOVIE大戦の醍醐味でもある2人のライダーを中心に描き2つの物語が最後には1つになり2大ライダーの共闘が始まる。この形式を今回は更に発展させ、2大ライダーとストーリーに関わってくるライダー達のプロローグが追加され実質この作品は5つの物語で編成されているということになる。 冒頭で栄光の7人ライダーによるアクションを中心とした序章から始まり、オーズで未来のコアメダル、時空の歪みにより未来からやって来た湊ミハルが変身する2人のライダー、復活したアンクの謎を描く。 そしてこの壮大な物語において最も必要な存在…
仮面ライダーW、その左側、左翔太郎が財団Xを追う物語の繋ぎ役ともいえるストーリーが展開される。サプライズであるライダーが登場するがコレは本編を見てからのお楽しみである。 フォーゼは如月弦太朗のちょっぴり切ない恋物語中心のストーリーである。何故撫子は
仮面ライダーになれるのか、そしてロケットスイッチスーパー1は一体?これも本編で確認して欲しい。 そしてMOVIE大戦MEGAMAX。レジェンド7、W、オーズ、そしてフォーゼが力を合わせ財団Xの野望を打ち砕く。未来のコアメダルの力でオーズ究極形態、スーパータトバコンボが誕生。物語は怒濤のクライマックスを迎える…。 総合評価としては★★★★★ストーリー、アクションにおいても非常に満足させられる内容。強いて言うとすれば、オーズは少し説明臭かったのが惜しかった この出来だとDC版は更に凄い事になるだろう
戦闘の方のボリュームアップに期待していたが、どちらかと言えばキャラ同士の掛け合いが
幾つか増えての尺稼ぎが目立つ印象。
ちなみに劇場公開版でもカットされていた冒頭の伝説の7人ライダーの名乗りの内、
ストロンガーの決め台詞の
「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ! 悪を倒せと俺を呼ぶ! 俺は正義の戦士、
仮面ライダーストロンガー!!」
は今回のDC版でも収録されておらず、代わりに天高内でのダスタードとの戦闘時に
フォーゼがストロンガーになりきって↑の台詞を言っていた。
またグリード&ドーパントとの最終決戦で唐突にアクアがカザリを撃破した劇場公開版と異なり、
DC版では未来から戻ってきたアクアがオーズにスーパーコアメダルを渡した後、
7人ライダーの戦いに加わる為にダッシュ、カザリを相手に戦う…というシーンが追加されて違和感がなくなっている
(アクアと友達になろうと自己紹介しようとしたフォーゼがオーズに制されてエクソダスに向かったり、なども)。
他にも各ライダーの攻撃時のエフェクト追加(ストロンガーのパンチやキックに稲妻のエフェクトが新たに追加など)されたりと
細かい所で変更はされているが、
2010年公開の劇場版WのDC版に比べるとストーリーやアクションの追加は薄味な印象。
他の人も書いているが、既に劇場公開版が完成されていただけに、やや冗長になった感がある。
Wの劇場版 運命のガイアメモリのDC版は完成されていた物が更に洗練された印象だっただけに、今回のDC版はやや残念。
初回特典の坂本監督のイメージボード集に関しては、カットされたシーンや各製作
スタッフとの
裏話が見たいなら…まあ読んでみるのもいいかもしれない。
あと尼、何故かDVD版の方は値引きしてるのに、このBD版だけは一切の値引きなしで6500円。
いくら何でも高いだろう…尼から3割引くらいの値引きと送料無料を取ったら何も残らんよ。