一連のストーリーを、主要登場人物高校生6人のそれぞれの視点から描くという独特の手法で描かれていて、面白い。異性愛だけでなく、同性愛もテーマにしているのですが、友情・恋愛・憧れなどの微妙な関係が丹念に表現されているので、非常に見ごたえがありました。また、重いテーマを扱っているにもかかわらず、見終わった後に爽やかな心地よさを感じました。
とにかく映像が素敵です。ほとんどがロケによる撮影ということで、鎌倉周辺の情景の美しさにも目を惹かれます。単なるアイドル映画かと思っていた私の予想を見事に覆した、素晴らしい作品でした。万人にオススメしたい。
吉田秋生の名作中の名作『バナナフィッシュ』のオーディオドラマ版。
だいぶ以前にNHKFM「青春アドベンチャー」で放送していたもので、もう何度も再放送されています。
通常月〜金の1日15分放送で2週間が平均なのですが、これは異例の6週間放送でした。
もちろん原作同様に濃い内容で、麻薬あり、少年売春あり、ドンパチありのハードな展開で、放送用語禁止ギリギリなストーリーを、よくまあNHKさんが取り上げたものだと感心していたものです(苦笑)。
原作から入ると自分が予想した声と違うとか、色々とギャップがあって不満に思う方もいるかもしれませんが、このラジオドラマの脚本はなかなか良い出来だと思います。
原作が大作ですから、どうしても時間の都合上カットしなければならない場面が出てきてしまうのですが、カットの仕方がそれほど不自然でなく、原作の流れを尊重した仕上がりになっています。
演出上、原作にはないオリジナルのセリフも追加されていますが、それがまた悪くないンです。
これなら原作ファンも納得なのではないでしょうか?
確かに主人公アッシュの声が少年にしては大人過ぎるかな、と感じるかもしれませんが、演じていらっしゃる古澤徹さん、とても雰囲気に合っていて、演技も含めて私は気に入っております。
アッシュの親友・エイジをベテラン声優の井上和彦さん、脇を(若かりし)
古田新太さんや
佐々木蔵之介さんなど今や実力派舞台俳優として有名な方々がかっこよく固めるとゆー配役。
特に佐々木さんの悪役ぶりはスゴい。もうノリノリです。もともと舞台役者ならでは発声をする方なので、オーディオドラマだと映えますね。
CD版はラジオ放送と若干異なるBGMが使われており、また挿入歌(ちょっと切ない……)がついています。
Amazonからのおすすめメールに心が動いて衝動買い。
丁寧な
タッチで引き込まれました。
会社で自慢げに話したら、漫画が好きな若い連中は
当然のように知ってました。