ディスク仕様について。片面2層。
本編映像は2Kスキャニングマスターを使用、MPEG-4 AVC
エンコード・1080P HD画質で収録。
音声は
英語DTS-HDMA 4.0chサラウンドと日本語Dolby Digitalモノラルを収録。
日本語吹替え音声はTV放送時の音源を使用、本編117分中95分をカバー(残りは
英語音声+字幕対応)。
これはDVD2枚組「コレクターズ・エディション」(以下CE)と同様。
画質は確かにDVDから質感やコントラストが向上しているが、
マスターの限界を感じさせるシーンも少なくない。
クリアな画面を期待すると、ややガッカリするかも知れない。
英語音声はDVDはステレオ収録だったが、BDはロスレス・サラウンド音声で収録。
4.0chサラウンドは劇場公開時の4トラック音声を基にしているのだろうか?
音質はDVDよりは良くなったものの、劇的な向上は感じられなかった。
同じくアーウィン・アレン製作の『タワーリング・インフェルノ』(ワーナー発売)が
英語5.1ch DTS-HDMAリミックス音声と4.0ch Dolby Digitalオリジナル音声の併録という編成だったので、
本作もそのような収録方式の方が良かったかも。
特典はCEの特典ディスクに収録されていた映像はほぼすべて収録。
ただしSD収録のため、再生プレーヤーによっては画面サイズが小さく映ってしまう
(フォックス発売のソフトはこういうパターンが多いので改善して欲しい)。
しかし、CEに収録の「ロナルド・ニーム監督による音声解説」と
「パメラ・スー・マーチン、シェリー・ウィンターズ、ステラ・スティーブンスによる音声解説」は省かれている。
実はプレーヤーのメニュー言語設定を「
英語」にすると、
英語メニューから音声解説を選択することが出来るので、
音声そのものを聴くことはできる。しかしながら日本語字幕はない。
また、CE本編ディスクの特典「脱出ルートを検証」も未収録。
本編から現在地を示した船のマップにリンクできるという特典だったのだが、
こういう特典こそピクチャー・イン・ピクチャー機能を利用して収録するなど、
ブルーレイ向きのオマケだったと思うのだが・・・?
パッケージはアウターケース(デザインは欧州各国盤と共通)を外すと、
北米盤と同様の、転覆したポセイドン号のイラストを使った
ジャケットが現れる。
個人的には中面のデザインもイマイチなので、CEリイシュー版の劇場版ポスターを踏襲したもの
(ジーン・ハックマンらが迫り来る水から逃げる絵柄)を使って欲しかった。
いまひとつ決定打に欠けるブルーレイ化といったところ。これなら廉価盤を待ってもいいかもしれない。
ひどいと思っていた
ジャケットの絵だが,紙パッケージを取るとあらあら別の
ジャケットが。
俄然作品の雰囲気と合う劇中のポセイドン号がさかさになったスチールがジャケになってる。
もしやレビューでの批判に対する配慮?とか思ってしまったがいかがだろう。
さて特典ギッシリ入った「タワーリングインフェルノ」が廉価版が出てるので,こちらも特典は結構入ってるが正直あちらの方が
お得感では上だ。こちらもきっとすぐに変な絵の紙パッケージを抜いて後はそのまんまで廉価版に移行するんだろうなぁ。
と、苦笑いしつつ本編を観たがかなりビックリ。
ありきたりな表現だがとにかく画像が綺麗!色彩が洪水!
少年時代からテレビ放送含め少なくとも10回は観た作品だが今まで観たのと同じ「ポセイドン〜」と思えぬ程なんだか全然違う!
というかこの作品こんなに色鮮やかだったっけ。テレビ放映以来もVHSやDVDでも観たはずなのだが
記憶では転覆した客船の暗い船内で物語が進行するので薄暗い背景とか基調だったイメージだったが,色彩に関して言えば
全編が色鮮やかでゴージャス。
金かかったセットもまぁ細部までよく見えること見えること。
改めてこの映画のセットの精密さに感心。上下逆さになった船内は見れば見るほど見事に作り込まれてて痛々しい破壊部分とか
これまでよりリアル度50パー増し。
さらにCGない時代なのでそこにあるもの,やってること,映っているものがすべてなので普通アラとか見えちゃう筈なんだけど
今回の高画質で半端じゃないスタントとか危険な撮影がド迫力で目に飛び込んできてグレードの高さがまざまざと見れる。
(それでもどこか突っ込むならばポセイドン号のミニチュア度が高画質により上がった位か)
いやいや少年時代に初めて観た驚きと感動を再体験したといって過言ではない。
内容については宗教のことを含め人間の精神性の深い部分まで描き切り,日本映画のお涙頂戴演出過剰の救助隊映画がさらにしょーもなく思える
素晴らしいものだ。「今更な〜」なんて思ってる人いたらこの機に再見することをお勧めする。
ジーンハックマンの優しいようでかなり強引な牧師や逆に野獣のようで実は優しいボーグ
ナインおじ様に男として感じ入り
シェリーウィンタースの水泳おばちゃんに得な役だなと思いつつ涙し
パメラスーマーチンの可愛さに萌え,女性陣の太腿は常にキッチリ写す脚フェチにはたまらないカメラに目を奪われる。
特典映像だが魅惑の女優陣を本編の高画質で堪能した後だけに特典で急に老けて出てくるので目が白黒した。
価格高いので星は1つ減じたが買う価値あり。おススめである。
メイン劇場の有楽座を1周してしてしまうほどの客の列はすごかったです。隣の日比谷映画ではマックイーンのゲッタウェイを公開中でしたがガラガラでした。当時今野雄二氏がB級映画の面白さに満ちた映画と評していましたが小学5年生の私は妙に腹立たしかったのを記憶しています。今となっては当然よく理解できますが。兎に角パニック映画というジャンルのなかった時代に度肝を抜く超大作に大満腹の映画らしい映画でした。ジーンハックマン男の色気たっぷりで彼の映画史の中でも、もっともかっこよくセクシーな映画ではないでしょうか。