ここまで切ない、つらい、苦しいシナリオをかける人って、本当にすごいと思う。 けなげに29年間、来るはずのないお客様を待ち続けているゆめみ。そしてそこに現れる「寂しい」クズ屋。 寂しい者同士が出合い、不思議な時間が流れる。そしてクズ屋は、時を止めたままたたずむ「寂しい」プラネタリウムを復活させようと、 ゆめみと協力して修理に着手。 ようやく止まっていた「時間」が動き出したのもつかの間、「現実」が暗闇を連れてきてしまう。 ここから先は、自身で体験してほしいですね。
全3巻の中で唯一、すべてを通してゲーム(便宜上このように表現します)本編と直接つながりのない話です。内容的には、ただ単に本編付属の小説本にある「エルサレム」を約60分にまとめただけという感じで、オリジナル要素や演出上の工夫は特に見られません。
あと、エピローグで挿入歌が流れるのですが、その音づくりは極めて稚拙です。高音域が大変耳障りなのはご愛敬として、本来スローでメリハリのある楽曲であるにもかかわらず、聴感上の音圧を上げるためか、某アニメ作品に出てきたキャベツよろしく、強弱のない「のっぺらぼう」な音に仕上がっています。その割に、メインとの音量差を気にしてか、挿入歌のミキシングレベルを極端に下げています。このようなやり方はまったく理解不能です。
全体的に殺伐とした内容で、もともとあまり好きではないというのもありますが、演出上の工夫等や特典がないところにこの価格設定では、正直割高感は否めません。まずこれで減点。続いて、挿入歌の音づくりが稚拙な点を減点し、評価は星3つとします。
シナリオはとても短く、恋愛要素、選択肢はないです。 本編は、大体5時間くらいあれば読み終えられると思います。 なので、男女問わず、どんな方でも(SFが好きな人は特に)楽しめると思います。
ギャルゲのメーカーの作品だからと言って敬遠せず、いろんな人に見てほしい隠れた名作だと思います。
ただ、付属のドラマCDもついているのですが、ボリュームに対し、値段が高すぎるかな、と思います。 ドラマCDが要らない人はそれがついていないVer.のもので充分でしょう。
感動を損なうといけないので多くは語りませんが、、、、この世界の環境の説明で無視出来るレベルだけど難しい用語出てきたり、主人公がそっけなかったりでちょっと取っ付きにくぃけどプレイ時間約2時間の本作を終了したとき、心優しい方ならきっと感動しているでしょう…。
☆注意☆ ここのレビューにはあらすじどころかただでさえ短い話の内容を大まかに書いてる人がいるので、まだやってない人や買おうか悩んでる人が居たらこれ以降のレビューを見るときは気をつけてください
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