前巻に引き続き、世界中の武術家が集められたアメリカのとある施設に多数の新キャラが参戦。
相変わらずのノリと、独特なセンスの新キャラたちは魅力的ながら、ストーリーにはこれと言った進展が見られない。相鉄の目的は不明のままだし、ヴェロニカも最強設定キャラだけに使い所が定まらず、今のところ存在理由がまったく無い(実際、承久のように遊んだり、ふざけたりするキャラではないので、試合に出すとほぼ瞬殺で終わってしまい、話が広がらない)。ブル推しのギャグも今までと同じ事の繰り返しでさすがに食傷気味(ブルが達人と勘違いされてビビりまくるというパターンは、さすがにもういいでしょ)。
新キャラとの戦いも、瞬間
接着剤を撒き散らして手を固定するとか、目に仕込んだレーザーでの目くらましとか、全身エアバッグとか、ちょっとやる事がセコいというか、つまらないというか…。暗殺も請け負う「裏世界の武闘集団」という割りに、読んでいて「バキ」の死刑囚のような怖さやえげつなさを感じず、また、この程度の小細工にすら対処できずにあっさり負ける猪口の情けなさにもガッカリ。
また、承久の下痢話はストーリー展開上の必然性が無い上に、ちょっとギャグとしても下品すぎ。おかげでオムツプレイに振り回されたオルレアンの女性キャラたちも、すっかり登場時の得体の知れない不気味なオーラが消失(笑)。
今後の展開次第ですが、登場キャラたちが「何となく」出て、「何となく」戦闘データを取ってるだけの展開から何か進展が欲しいですね。