幸せな作品だった、放送時期は20世紀末、日本のアニメはとっくに美少女満載のマニア向け路線とキッズ、ファミリー向け路線に分かれていた、そんな時代に初期の東映アニメを思わせるキャラクターデザイン、恋愛よりも家族愛に重きをおいた作劇スタイル、一見美少女眼鏡っ娘だが実は母親で中身はけっこう所帯じみた主人公、といわゆるマニア層に受けそうでは無い条件が多々ありながら好評の内に第二期が製作、放送された、基本が連続ストーリィな為か一話ごとのエピソードの起承転結が弱くぱっと見の印象ほど面白くは無いのだが(これはこの作品の監督の他作品にも言えることだが)とにかく常にお祭りさわぎの作品でノリの良さに惹かれて見入ってしまうつまり製作
スタッフの奮闘ぶりやワルノリに視聴者であるファン達が喝采を送ったり、暖かい目で見守ったりしていたのである、この製作者にも視聴者にも愛された「日本アニメ界の異端児」が初のDVDーBOXとしてロープライスで帰ってくる、これも幸せであると言えよう、この度の粋なはからいに喝采。
本作の出演声優陣は当時人気と実力を兼ね備えた人達、少しばかりなつかしい顔ぶれの名演も本作の魅力と言える。
今の日本、どこを探してもこのようなアニメは見つからないと思います。
タイトルからは想像し難い夫婦や親子の家族愛を中心に男女間の愛、姉と弟との愛、友情そして教師と生徒の信頼関係などを感じることができるこの作品は誰にでもオススメ出来ます(^w^)
今の日本アニメは作品ごとに監督が違い様々な一面を見せる
ルパン三世のようなものは稀で、
名探偵コナンや
ドラえもん、
クレヨンしんちゃんと言ったような家族向きの作品とマニアの方を対象とした美少女系アニメの両極端型になっていると言ってよいでしょう。
そのような時代に入る直前か直後の作品であるミトは今後のアニメ業界が忘れてはならない名作だと思います。
一人一人のキャラクターがしっかと味を出しているのが凄いです(^_^)v
葵君は色々な意味で本当にお疲れ様です。
最後にミトを演じられた主演女優、川上とも子さんのご冥福を心よりお祈りいたしております。
素敵な作品をありがとう。