木村太彦「
瀬戸の花嫁」15巻。
3年ぶりの新刊です。ともかく待たされた待たされた。その間に元の掲載誌は休刊してるし
アニメも終わって相当経つし、一体どうなるの?って想いもあったんですが
こうしてまた戻ってきてくれて良かった。
しかも、ただ戻ってきただけじゃなく、相応の盛り上がりを携えて。
明乃と政の問題だったり、ルナちゃんの母親のことだったり
色々な問題が一気に解決していく15巻。その問答無用のテンションは「これぞ木村太彦!」というべきもので
連載も復活したと思ったら、作品の内容も正に完全復活!って感じで。
「余の名はズシオ」で魅せたカオティックな世界観が完全に戻ってきました。連載初期からの読者としてもこれは嬉しい。
そのテンションと時折見せる威力の高い脱力ギャグを引っさげて、遂に最終局面に突入。
途中やや萌え漫画に傾きはしたが、
この漫画の一番の持ち味は少年漫画らしい熱さと「決めのシーン」だと思っている。
なので再びそういう内容をじっくり堪能できて非常に面白かった。
最終巻の内容に期待が高まらないわけがない、
磐石の復帰に相成ったと思います。
ちなみに絵柄も大して変わってないので、その意味でも安心でした。
まさに、まさにこれが「最高のアニメ」なんですね!見ててこんなにパーフェクトに最終回を迎えたのは、
瀬戸の花嫁だけです! マジで面白かった!こんなに感動できた!アニメで感動したのなんか、「帰ってきたドラ●もん」以来だよ! まだ見てない人、絶対見てみて!きっとあなたも感動するはず!
スクエア・エニックス刊・月刊ガンガンウィング連載/木村太彦原作
『
瀬戸の花嫁』TVアニメ第6〜8話を収録したDVD3巻です。
瀬戸内の父の実家に帰省した主人公は何故か極道人魚の娘を嫁にすることに!?
任侠とヤクザと笑いがごちゃ混ぜになったかちこみラブコディ作品です。
「
マジカノ」でやりすぎたバカの素晴らしさを魅せた岸誠二監督の手腕に爆笑です。
第六話「お嬢さんお手やわらかに」★★★☆☆
永澄と燦の仲を勘ぐり、彼女の正体に迫る巡の幼稚な策略が蔓延ります。
おまわりさんだけに取調べにワッパといった要点を抑えているのが
いい感じです。瀬戸内組はあまり登場しないものの、妙な所に気合が入った作画は
終始健在。素直になれない子を主役にするのは良かったのですが、
ややありがちなオチになってしまったのが残念。
第七話「来訪者(ビジター)」★★★★☆
超人気アイドル・LUNARvs学園のアイドル・瀬戸燦を賭けた男達の蒸し熱いドラマが
火花散る!ライバル極道アイドル娘の異様な腹黒さと脳内妄想が過激派と化した男どもの
執念の演出&作画の気合いは一段と増しています。男ってバカですね。あぁバカであれ!
第八話「激突」★★★★★
ということで男子生徒達のルナ派VSレン派で戦争勃発。校内は荒んだ荒野と化し、
血に飢えた狼のごとく完全にイカれた男達の世紀末救世主伝説な描写が最高です。
その情熱をもっと他の方向に向けろよ!と思わず突っ込みたくなります。
そして、アイドルといえばオンステージ!歌と踊りで本気の勝負で魅せられます。
で、やっぱり男どもは混沌と混乱と極上の禁断症状に・・・声は想いを運びすぎ。