1曲のみがほしいため購入。越路吹雪のCDはレコード店でも扱っているところは少ない。VTR, DVD,LPとかなりの数を持っているが、どうしても欲しいあと1曲が見つからない。
越路さんの歌声に酔いしれました。特に人生は過ぎ行くには鳥肌が立つような
で、陶然としました。40代には常に音楽を聴いていました。中島
みゆき、五輪真弓に浸りました。50代は音がしんどくなり、ぱたっとどのジャンルの音楽
もききません。それが65歳直前にBSで越路さんの唄を耳にしたのです。胸に響きました。それから越路さんの声が、私の頭にこびりついているのです。全てのコーちゃんの唄を聴きたい!それが今の私の夢です。それと他の歌手の同じ唄を聴きましたが、岩谷時子さんの訳詞が、越路さんの歌声を最高の形で引き出している事にきずき、お二人の友情のたまもとであることに、また感動したことです。
35年前、高校生の私は越路吹雪の良さがわからなかった。息が続かないで正確に歌えない、観客に媚びすぎる、ヅカファンが支える人気先行・・・・・、と散々な評価だった。それらはそれで今もって正しい評価といえるけれど、エンターテイメントの本質ははずしていた。
一曲一曲への丁寧な感情移入や、意図せずに現れる女のかわいらしさ。数カ所に挿入される本人の気持ちを素直に表したナレーション、濃密にしてさわやかな関係を想像させるバンド
スタッフとの交流場面。観客を楽しませたいエンターテイナーとしての望みが伝わるエンディング。この舞台を楽しめた35年前の大人達がうらやましい。5点でないのは、DVDゆえに映像の古さの分であり、内容的には満点で、買って良かったと思っている。