現代のアニメにはもうあまり見られなくなった、勧善懲悪という言葉がぴったりと当てはまる作品です。
個人的に忘れられないものなので星4つつけました。
もちろん内容は、やはり昔のアニメなので、勧善懲悪が根底にある、単純明快なものですが、だからこそ良いのだと思います。
規定も多くなり、内容も複雑で善と悪が曖昧な今のアニメよりも、ずっと純粋に観られると思います。
SFアニメ不朽の名作ガッチャマンですが、2、Fとシリーズが進むにつれ、製作者の苦悩と努力がにじみ出てくるような印象を受けます。最初のシリーズに「1」とつけられていない事からもわかるように、当初は連作となる予定はなかったはず。だから、コンドルのジョーは戦場に散り、総裁Xもベルクカッツェも消えてギャラクターは滅び、地球は平和を取り戻した、というきっちりと美しい完結した終わり方をしたのでしょう。でも、沸騰するその人気が完了を許さなかった、という事でしょうか。皮肉にもそこにはやはり、避けようのない無理が生じてしまったのもまた事実。 2、Fと進むにつれて、つまらなさはますばかりです。製作者の意図が空回りして、当初ガッチャマンが持っていた爽快なかっこよさ、ストイックなヒーローたちの強さと弱さ、といったものがどんどん薄くなり、総裁Zとエゴボスラが登場するこの最終シリーズは、全体の雰囲気があまりにも陰惨で血なまぐさいものになってしまいました。 ベルクカッツェの時にマヌケで憎みきれない敵キャラ設定と比較すると、エゴボスラの粘着質な人間性はもう、シャレにもなりません。このあたりの「暗さ」は、なんとなくキャシャーンに共通するものがありますが、ガッチャマンはキャシャーンではなく、もともとその背景もキャラクター設定も全然違うものであったはず。だからこそガッチャマンにもキャシャーンにもそれぞれの人気があったのですが、どうもそのあたりが混同されているように感じられてなりません。なにしろ、エゴボスラの部下のケンペラーとキャシャーンの敵ブライキングボスとは、まるで双子のようなそっくりさ。こういうの、いけませんよ。 ついでに言っちゃいますと、このシリーズで健がガッチャスパルタンの上に乗って放つ「科学忍法ハイパーシュート」ですが、これは宇宙の騎士テッカマンがペガスの上に乗って敵艦を粉砕する姿と完全に重なります。健は生身の人間なのですから、このハイパーシュートは見ていてあまりに無理を感じるものでした。 流線型の美しいフォルムが輝いていたゴッドフェニックスに比べると、ガッチャスパルタンの三角定規のような形は「ほんとに飛ぶの?」と疑問に思ってしまうようなセンスの悪さで、こちらもビジュアル的にマイナス点。視聴率の低下に歯止めがかからず、放映期間が1ヶ月短縮されたというのも、こういった様々な要素が複合的に絡み合って生まれた結果なのですね、きっと。 科学忍者隊の5人が最後にどうなってしまったか不明なのも不完全燃焼感が残るエンディングで、最初のシリーズを思い出すたびに製作者チームの力量の差が歴然と感じられてなりません。 大好きな科学忍者隊のために、☆は一応3つつけました。
ガッチャマン、ガッチャマン2、ガッチャマンF、OVA版の 正副主題歌、挿入歌等ヴォーカル曲のコンプリート盤 Disk 2には同カラオケを収録
各作品、正副主題歌はわりかしCDに収録されますが その他は残念ながらあまり収録される機会に恵まれません。 これだけ揃っているとコレクションとして良い物かと
欲出すとTVサイズまで網羅されていると なお良かったと思います。
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