クラシックCDこの1枚~101曲いいとこどり
どれもこれも、いい曲だけど、短すぎるのが少し・・・
でもこれからクラシックを聞いてみたいけど、よく分からないといったひとに、自分のすきなジャンルを探すのには薦められます。値段も安く、かなり良心的。もしなにか買おうと思っているなら、これを聞いてからのほうが、より自分にあった音楽に出逢える可能性が広がると思いますよ。
イタリア・オペラ アッリーゴ・ボーイト:「メフィストーフェレ」全曲(2008年 日本語字幕付) [DVD]
原作ゲーテの名戯曲「ファウスト」をオペラ化したもの。メフィスト役のバスと言い、ファウスト役のテナーと言い、はたまた、マルゲリータ(グレートヘン)役のソプラノと言い、見事な歌唱力を備えた布陣である。演出についても、舞台が新鮮で、演技も、惹き付ける魅力を持っている。楽しい144分間である。
作者ボーイトは、名オペラ「オテロ」、「ファルスタッフ」の台本作家でもある。自ら、オペラとして、作り上げたのが、この「メフィストーフェレ」である。それだけでも、興味津々としたものがある。
ザ・ローマ 帝国の興亡 DVD-BOX
表題の番組で、後半部に再現ドラマとして使用された、BBC制作のTVドラマシリーズ「ザ・ローマ 帝国の興亡」のDVD-BOXです。正月特番では、ほんの少ししか使用されていませんでしたが、それでもなかなか見ごたえのある画面が印象的でした。
内容は全6話で、時代順に並んでいるわけではなく、第1話は暴君ネロを描いた「ネロ」、第2話が「シーザー」、第3話がグラックスの暗殺「革命」、第4話は皇帝・ウェスパシアヌスの戦いを描いた「反乱」、第5話がコンスタンティアヌス帝の「コンスタンティン」、最終第6話皇帝・ホノリウスの最期を描いた「西ローマ帝国の滅亡」となっています。
最新鋭のCG技術により史実を忠実に再現し、スケール感溢れる歴史スペクタクル大作に仕上がっているとのことですし、また、お値段もリーズナブルですので、古代ローマ好きの方は要チェックの商品だと思います。
ローマ人の物語〈20〉悪名高き皇帝たち(4) (新潮文庫)
ローマの歴史を全然知らなくても、本書でつまびらかにされる皇帝ネロの名前はどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか? それもキリスト教関連で登場するユダと同じようにダーティなイメージが付加されて。ぼくも読む前は目次を辿るだけで、残虐な極悪非道なエピソードが描かれているのだろうかと想像しましたが、史実に基づいたネロの生涯を読むと、名君とは言えないまでも、カリグラ帝とどっこいどっこいという感想を持ちました。抜きん出た悪人という訳ではありません。では、なぜ、暴君=ネロというイメージがこれほどまでに浸透しているのか? その理由も冷静な筆致で塩野さんが教えてくれます。納得しました。
クラシック BEST HITS 100
この曲数でこの値段なので、もしかしたら微妙かも…と思いつつ買ってみたんですが、やはり途中でフェードアウトしちゃう曲が結構多かったですね。特にボレロなんかは、最初の小さな演奏から最後の大合奏まで全て通して聴きたかったのでかなり残念です。もしこれらの曲目が全曲フルで入っているCDがあったとして(更に値が張るでしょうが)どちらを買うかと聞かれたら、私はきっと高くても全曲フルの方を選ぶでしょうね。せっかく良い曲が集まっているのにホントに勿体無いです。CDの録音時間に合わせるのではなく、曲の長さに合わせて欲しい思いました。