有斐閣判例六法 平成24年版
この判例六法は、法律の学習には欠かせない判例が多数収録されており、同時に六法全書の機能も有する優れものです。
この判例六法は、判例と条文の比較検討に使えるため、私は、毎年、買い換えることにしています。
法令の改正があるたびに、買い換えることを、ぜひ、お薦めします。
また、毎年、カバーの色が変わるところも、素敵な一冊ですね。
また、法律初学者から、法律既修者、行政書士や司法書士受験者、法科大学院や司法試験受験者まで幅広く使えるのも魅力ですし、日々の生活の中で、行政などに疑問に思ったことについて、判例や条文を引くこともできるので、非常に優れた機能を有しています。
各家庭に、一冊、必ず常備しておくことを、私は、特にお薦めする一冊です。
別冊ジュリスト No.186 憲法判例百選1
基本六法(七法)を通じて百選は判例集の定番であるが
刑法および憲法は使い勝手に難がある。
憲法については特に解説の視点が統一されていないことが槍玉にあがる。
端的に言って学生向けに書かれていないのである。一部の解説には
解釈学の視点を超えた、歴史的・哲学的・比較法的な観点を踏まえてなされたものもあり
具体的問題の処理手順を解釈論として学ぶために判例を検討している読者にとっては
直接的な益をもたらすものではなく、教養主義的な知識の提供としか映らないであろう。
ただし科目の特性上仕方の無い側面もあるため、「意味が無い」と断罪することまでは難しい。
そもそもはしがきにもある通り、憲法学においては違憲審査基準の分析に加えて
政治学・社会学(に限らず隣接諸分野)との協働が重視されてきた側面もあり
研究のスタンスも一様ではない。更にはドイツ流の三段階審査理論者は「基本権」等の
解釈理論・用語を用いるといった状況があって、議論状況の錯綜ぶりにつき交通整理自体が
難しいのである。(例えば、私人間効力に関する判例の解説を読み比べてみられたい。)
ただ、解釈論として鋭い解説が存在するのも確かなので、取捨選択して読めば役に立つといえる。
それゆえ研究者志望ならば問題ないかもしれないが、「試験科目」としての憲法を学ぶにあたっては
自分なりの工夫が必要で、使いどころが難しい2冊となっている。
また事案の引き方が今となってはやや薄く
具体的な事実の検討素材としても物足りなさを感じる人も多いかもしれない。
理論的に重要な判例については現物にあたらなければ新司法試験の短答にも足りない場合がある。
よって事案と判旨の引きが厚い類書を使うという判断もありえる。
あるいは本書をメインとして用いつつ、部分的には現物に直接あたり、解説を読み込むまでもない
判例についてはスルーし、最新判例は別途補充する、といった工夫をする手もあるかとおもわれる。
以上より、使いにくさを感じた読者は本書に拘る必要もないと考える。
訴訟法の百選で採られているように、理論的意義の薄いものについてはアペンディックスに
振りかえる等して精査をし、理論的にも重要なものは一審から事案と判旨を長く引くなどの
軽重をつけた改訂が今最も望まれる百選ではないだろうか。
労働審判 ~ 笑顔で働いていた社員たちが、いきなり訴える時代 [DVD]
労働審判についての書籍はけっこう沢山ある。しかしDVDはこれだけしかない(購入時現在)。このDVDは講師の先生が経験豊富なばかりか、お人柄をうかがわせる分かりやすい説明がたいへん好印象。お話もよく整理されていて、なーんだ簡単じゃないか、と思わせてくれた。
まとめると、
1.本よりも楽に頭に入る
2.人と一緒にみられる(本ではそうはいかない)
3.限られた時間内に一応の勉強ができる(本だと読み切らないかも)
キーワードとその関係をノートに書き取りながら見るといい。
他人にプレゼントするにも本だと読む苦労があるが、DVDはとにかく見ればいいので、もらう方も気楽だと思う。
模範六法 2005 平成17年版 CD-ROM
パソコンの六法、初めて購入しました。
メリットは、たとえば、権利とか、義務とか、会社などのキーワードに関連する条文が検索できること。資格試験では、横断的な知識を聞かれることが多いので、便利だと思います。
デメリットは、一度に見ることのできる情報量が少ないこと。