フリースタイル13 特集: MY MUSIC FOR LOVERS
特集【MY MUSIC FOR LOVERS】が読みたくて購入。商品説明にあるとおり、各界の人達に「特定の誰か」にあげる前提で、MIX-CD、コンピレーションアルバムを1枚作ってもらうという企画。1枚の時間は46分。企画のキモは「特定の誰か」と「46分」。つくったのは次の19名。「各界の」と謳っているが、ほとんどが漫画家やイラストレーターの人達だ。
うすた京介(漫画家)
平松昭子(イラストレーター)
おおひなたごう(漫画家)
吉田戦車(漫画家)
大根仁(映像ディレクター)
和田ラヂヲ(漫画家)
柿崎宏和(グラフィックデザイナー)
山本直樹(漫画家)
盛田隆二(小説家)
久保ミツロウ(漫画家)
冨永昌敬(映画監督)
鈴木マサカズ(漫画家)
落合恵(イラストレーター)
やまだないと(漫画家)
小田島等(デザイナー、イラストレーター、漫画家)
とり・みき(漫画家)
江口寿史(漫画家)
平野太呂(写真家)
泉晴紀(漫画家)
かなりの期待をもって読み始めた。「じゃがたら」や「ピーズ」「XTC」の曲を選んでいる人がいた。ファンの自分としては理屈無しに嬉しい。でも、全体としては何故かピンとこない。つまらないわけではないがおもしろいとは言い難い・・・。
選ばれた曲の多くは知っている曲だった。19名のうちで職業が漫画家の人達は皆知っているし作品も読んだことはある。中でも「江口寿史」と「吉田戦車」、「泉晴紀(昌之)」は熱心に読んでいた。でも、このふたりでもあまりピンとこない。
どうしてなんだろうと考えてみたのだが、なんとなく思い至ったのは、19名のほとんどが、曲を選んだ理由を書いていても、その曲のどこがいいのかが書いていないからなのかな、ということ。ただ、それでもなんかスッキリしないモヤモヤとしたままだ。
企画としては非常におもしろいのだが、仕上がったものはそれ程でもなかった、ということなのか・・・。それとも、単に自分の期待が大きすぎたのか・・・。
COMIC CUE Vol.300!
他のサブカル陣よりキャッチーな作風ながら物語の完成度が光る羽海野チカ、
シュールな余韻が味わい深い松尾スズキ・とりみき、
いつものノリを突っ走るおおひなた・和田ラヂオらギャグ陣…
それぞれの作家性が前面に出た個性的な作品ばかりです。
原作とのギャップを狙った作品が多いため、
純粋善良なドラえもんファンにはオススメできませんが(笑)
この号で一応の区切りとなる地下沢中也の連載も
手塚作品なみにワクワクさせるSFだったなあ…。
続きを描いてくれ〜(あの大風呂敷をたたむのは大変でしょうが…)
ややサブカル寄りの漫画が好きな人はきっと気に入るはず。
もう何年も最新号出てない憐れなCueを一緒に応援してやろう!