カリメロ
作曲、木下忠司。
カリメロは記憶の断片ではありますが、もともと海外で
洗濯機か洗剤のCMのキャラクターであったはずです。
作曲者、木下氏の打楽器が中心(木琴?)の優しい、
どこか小学校の教室から聞こえてくるような
素朴な音は、今聞いても懐かしい楽曲ばかり。
木下氏は他でも日活児童映画、
ガメラ対バルゴン劇半、
東映劇場用アニメ映画「ちびっ子レミと名犬カピ」
(東映アニメ タイガーマスク最終話「去りゆく虎」ではラストに伊達直人が
飛行機で旅立つシーンに使用された曲が有名です)
などの音楽も担当されています。
なお、おしい所では
カリメロが「がんばるシーン」に多く使用されているBGMが
入っていません。カリメロが登り坂を荷物をひっぱり、
自分に「カリメロ!がんばれ!、、」と
言い聞かせながら登るシーンや
困難に立ち向かうシーンなど非常に多く使われている
勇気の曲とでもいえる一曲が今回、収録されていないのが
残念です。
しかし他に
挿入歌「ペペ-!ズ・ソング(おれたちゃペペポッポ)」
唄/八奈見乗児(ペペ)、
緒方賢一(チューボス)、つかせのりこ(チューチュー)/など
今となってはこのCDでしか聞けない歌も収録されており
貴重な音源にかわりはない事もまた事実です。
2曲目の「好きなのプリシラ」は初期エンディングテーマ。
物悲しいメロディラインにのせ
カリメロの想いを唄った歌。
3曲目の「この顔だぁれ?」は
「オ~~ソ~~レ~ミィ~ヨ~♪」という
歌詞で始まるカリメロ絵描き歌。
後期のエンディングテーマ。
「好きなのプリシラ」とは正反対の明るさを重点においた
口ずさみたくなるような歌詞とメロディ。
当時の子供達はこの絵描き唄を口ずさんだはず。
今では古いアニメゆえ再放送の可能性も少なく
このCD!の音楽にふれて子供の頃にかえってみては
いかがでしょうか。
懐かしのテレビまんが主題歌大全集
昔のテレビ主題歌を聴いて「懐かしいなー」と思うのは世代によって違いますよね。このCDに納められているのは70年代半ばから後半にかけて、ちょうど特撮ヒーローとアニメが入れ代わろうとしていた時期の作品です。ですから当時の子供達の中では、『男の子は特撮、女の子はアニメ』なんて感じでキレイに観ていた番組が分かれていたんですよ。もちろんアニメにも男女の区別はあった訳で、この選曲を見ると、おそらく「これは観ていた」「これは観ていなかった」というのがハッキリと出てくるのではないでしょうか。「お兄ちゃんが『空手バカ一代』を観ていた」とか「妹がみつばちマーヤが好きだった」というようにね。ですからここに納められている曲の全てを歌える人は、そんな区別はおかまいなし、筋金入りのテレビっ子だと言えます。だって東京12チャンネルで放送されていた『ダメおやじ』まで歌えるんですからね!