ザ・パーフェクト・コレクション
レビューに
「ロッド・スチュワートを馬鹿にしてました。すいません!!」
とあるが、私も同じ思いです。
別段Rod StewartのFANというわけではなく、
"Da Ya Think I'm Sexy?" と "Sailing" ぐらいしか知らなかったので、
それだけを聴くために手に取ったのですが、聞いてびっくり。
良い曲が多いですね。
まだ2枚組全部を聞き終えていないけど、たぶん何度も聴くことになるでしょう。
もう一つ。
こちらも同じ方のレビューですが
「それにしても!アイム・セクシーは名曲な上にあらためて歌詞を読むとすごい。起きるために朝一で聴きます。」
とありました。
私も、明日のblue Monday morningを乗り切るために聞こうと想っていたところなので、
「御同輩発見」とうれしくなりました(^^;
スティーブン・キングのランゴリアーズ [DVD]
スティーブン・キング原作の映像ははっきり言って
玉石混淆です。そんな中でこの作品はベストランク。
ミスト [DVD]
作品全体に完結寸前まで流れる緊張感、恐怖感はみご
と言うほかありません。
日本語吹き替えもいい。ピンチョットの吹き替えなどは
堂に入ったものと言えるでしょう。
完結も見事です。ストーリの9割は良くても完結が
良くないとガッカリする事多いが、これは完結まで
見事で、映像も「きれい」という表現で良いでしょう。
SFの名作と断言できる。
我が家では夫婦で何度も見ます。ストーリが分かって
いても何度も見たくなる作品なので、レンタルではなく
正規製品でコレクションしても値段の価値は充分です。
SFのこの類の論理性はどうしても矛盾を孕みます。
それは追求しなで楽しみましょう。またTVドラマの
せいかCGが貧弱という批評はあるでしょうが、全体
の作り、ストーリで補って余りあると言える。CGに
期待したい人はお勧めではなくあくまでストーリと
全体の恐怖感演出に大いに価値ありの作品なのです。
ジョン・レノンを殺した男〈下〉 (扶桑社ミステリー)
映画「チャプター27」の公開を期に、絶版になっていた訳書が文庫本として復刊されたものです。
本書は、1980年12月に起こったジョン・レノン殺害事件の犯人であるマーク・デイヴィッド・チャップマンを題材にしたものです。彼の殺人に至るまでの「謎」を200時間以上に渡る獄中取材を中心に、周りの人たちへの取材を加えて描かれています。更には、当時の精神科医らの見解も含めて、彼の心的状況を捉えて行きます。
全体を通して、何となくその「謎」に辿りついたような気にはなりましたが、一方でチャップマンの精神面の異常さを十分には理解仕切れていないという気もします。
こうした理解をより深めるためには、「ライ麦畑でつかまえて」をもう一度じっくり読む必要があるのかも知れません。そうすれば、幼年期、思春期に心理的なトラウマを負った抑鬱的ヤング・アダルトが、大人の社会で機能できない状況を、もう少し理解できるかも知れません。
それ以上に怖いなと思ったのは、クリストファー・ラッシュの「ナルシシズムの時代」の内容で、現代社会がこうしたチャップマンのような人物を生み出しやすい社会になっているという分析です。マス・メディアの発達によって、現実と幻影が曖昧になり、「有名人」に「夢物語」を見て、そこにアイデンティティを確立しようという人たちが出てきているということです。それは、その後のヒンクリーの例を引くまでもなく、人々が「ダーク・ハーフ」に捕らえられる危険性を有しているということだからです。
この本自体は、非常に上手く構成されていて、チャップマンの心の動きを良く描いていると思いますし、事件の真相に非常に近づいた本だと思います。
訳の方も、日本語にしてしまうとニュアンスが伝わりにくいところは原語のルビが振られており、理解しやすくなっています。それと同じ意味で、「ライ麦畑でつかまえて」の新訳にあたって村上春樹があえて「ザ・キャッチャー・イン・ザ・ライ」とした意図が解ったような気がします。
Just Push Play
このアルバムはエアロの中では繰り返し聞き返した回数も少なく、『これだ!!』というのにはちょっと遠いアルバムとなりました。
JADEDもI DON'T WANT TO MISS A THINGも確かに名曲なんですが。
その他の曲がちょっと弱い気がします。。。
13,14曲目が日本盤のみのボーナスという事で☆一つ足してみましたが…
AEROSMITH入門者は他のアルバムから入る事をお勧めします。
(I DON'T WANT TO MISS A THINGなら例の映画のサントラでも聴けますから。)
「ライ麦畑」の正しい読み方
ライ麦畑の「正しい」読み方、なんて、傲慢なタイトルじゃないの!?と思ったが、後書きによると、出版社の意向に従っただけで、作者はそうしたことを「少し後悔している」とのこと。
JDサリンジャーが、ライ麦畑を独立した一個の作品として扱って欲しいと願っているらしいことは、村上春樹氏の新訳に解説や後書きの類が載らなかったことでも自明だ。私自身、マンハッタンの街並や、当時のステータスを示すブランド名くらいは、作品理解のために知っておきたいとは思うが、それ以上でも以下でもない。
ーーにもかかわらず、「ホールデンが落としたレコードは何故粉々に割れたか」という、目次の一節は、私にとって殺し文句だった。私はてっきり、金額とか回数とかの数字を度々桁外れに多く表現するHolden独特!のレトリックの一つくらいに思っていたから、そんなものに問題提起があってしかも、はっきりした回答が添えられていることがとても新鮮だ。
「ライ麦畑」小辞典はいい。「ライ麦畑」が言及されている日米の書物や映画などに詳しく、「正しい読み方」という傲慢なタイトルとは裏腹に、作品に対する態度は誠実で、「ホールデン・コールフィールド協会」なる作者の「ライ麦畑」への愛情・愛着が伝わってきて、いい。ライ麦畑のもとになった歌の原詩をみつけたときにはつい、声に出して歌ってしまった。本書を読んで「ライ麦畑」を原書で読みたくなった。(そして、読んだ)