七つの海のティコ(1) [DVD]
名作劇場の中で唯一、原作なしのオリジナルストーリーです。
特徴は舞台が世界中の海であり壮大であること、そして名作劇場の中でも屈指の個性的な人物達。仲間の皆それぞれに長所と短所がはっきりしていて、それがまた観る者を物語の中に引き込んでくれます。中盤で悲しい展開もありますが全体としてドキドキしながら観られる、そして考えさせてもくれる名作だと思います。
七つの海のティコ (竹書房文庫―世界名作劇場)
私は読む前、大して期待していませんでした。
しかし、読み終わった後、それが間違っていたことが分かりました。
この場をもちまして謝罪させていただきます。
全体としてSFのニオイが立ち込めていました。
時代は今であるのだけれども、向こう側のほうが時間的に“進んでいる”と感じました。
何よりも感激したのは極めて哲学的なクライマックスでした。
「新しい生命が古い生命を受け継ぐ」、「おまえたちは海そのもの」などなどです。
人類と自然との関係そして全ての生物との生・死について考えさせられました。
ただ欠点を申せば、少々血なまぐさいところでしょう。
「アザラシの剥製」や「ペンギンに銃を乱射」などの表現は過激でした。
また欠点とは言えませんが、『風の谷のナウシカ』を髣髴させる場面がチラホラ飛び交ってます。
完全なオリジナルティは無理としても、もう少し新鮮さも欲しかったです。
ヒカリクジラとの対話はちょっと似てるなあという気がしてなりませんでした。
とやかく言いましたが、生と死を考えさせて難しい本ですが、
神秘的な印象を残すこと間違いなしの本だと私は思います。
そして神秘を感じた人は<解説>の林原めぐみ氏の文も読めば
神秘度はさらに増すはずです。
ANIMEX 1200シリーズ106 七つの海のティコ ミュージック・コレクション
七つの海のティコの音楽は凄く印象深いものでした。メロディーがとにかく美しい! 不安や悲愴といった暗い短調の曲でも、すごくオドロオドロしいわけではなく、怖いんだけどどこか美しさや神秘さが漂ってる感じです。ただひとつ残念なのがなぜ全曲を収録しないんだろう?CDは49分収録されていて、まだ他の曲も十分入れられるのに。 能登 悠司
七つの海のティコ (絵本アニメ世界名作劇場)
1994年1月から12月に放映された、テレビアニメ「七つの海のティコ」を、絵本にしたものだ。
原作なしで、アニメ化されたものだそうだ。
海洋生物学者のスコットと、日本人の母親の間に生まれたナナミ。
母親がなくなったので、父親とアルと3人で海洋調査船で暮らしている。
ナナミは、何もつけなくても深いところまで潜れるようになっていた。
また、シャチのティコと友だちだった。
スコットは、伝説のヒカリクジラを探していた。
ヒカリクジラを捜し求めての大冒険。
生と死、命を受け継ぐとは、命を見守るとは。
そんな事を教えてくれる本だ。
七つの海のティコ(9) [DVD]
最終話はまさに泣けてきます。
特にナナミとティコがヒカリクジラの長老と会い、はなし、そこで見たものからヒカリクジラが何者なのか、何のために存在するのかわかります。最終話をみてこの作品の真の価値を見出してください。