これほどシンプルで、かつ奥深いゲームは
めぐりあったことがない。
本作はコーエー定番シリーズのいわば復刻版だが、
もともとはPC98用のPCゲームであった。
PC88むけもあったが、説得の仕方が違い、
88版はカードゲーム方式だったと記憶している。
こちらはテンキーの1〜5とスペースキーを使用し、
口から泡を飛ばして相手を説得するもので、
相手の勢いをとめるため、スペースキーを連打する。
あまりにも連打しすぎて、スペースキーを破損しないように注意。
戦闘時のチャンバラミニゲームも、説得と同じくらい楽しい。
行動の自由度も高く、将軍か天皇以外であれば、
老中でも藩主でも家老でも暗殺や説得が可能だし、
シナリオ1などでは、実際には脱藩して不可能である、
坂本竜馬や中岡慎太郎を土佐藩家老にしたりもできるし、
幕府天領を武力で奪取することもできる。
本作にはまってしまった人は、「竜馬がゆく」を読むもよし、
福山「龍馬伝」を見るのもよし、「翔ぶが如く」を読むもよし、
幕末にいざなう入り口にもなりうるゲームです。
維新の嵐 疾風龍馬伝
クリアしての感想です。1週間くらいなかなか楽しめました。回顧録で実際に歴史的な場所も教えて貰えたりするので、幕末マニアにも、そうでない人でも楽しめると思います。趣味カード、同行人が意外と力を発揮しますが、無いとクリアできないかも(笑)。
維新の嵐
菅野よう子さんが光栄作品を担当していたころの作品のうち,「信長の野望 戦国群雄伝」「ジンギスカン」に次ぐ古典になります.菅野よう子さんフリークとしては,非常に欲しいアイテムではありますが,実は,菅野よう子さんが担当しているのは,「1:龍馬」「2:黄昏~冬の吐息~」「10:凱旋」「11:夜明け~時間の中で~」の4曲だけ(ほかは山本光男さん)で,どうしても手に入れるべきかどうかというと,迷うところがあります.
いちばんの曲(そして菅野よう子さんらしい美しい曲)である「11:夜明け~時間の中で~」は,「光栄ゲームミュージック・ワークス~菅野よう子コレクション」に収録されているので,こちらで楽しむこともできますし.
ただ,オリジナルはヴォーカル曲なのに,収録されているのはヴォーカル抜きのアレンジ版(菅野さんご自身によるアレンジなので,もちろん,申し分ち?りませんが),しかも,オリジナル盤には,シークレットトラックとして,おそらくは菅野さんの演奏によるソロ・ピアノ版が収録されていたりします.これが,この作品を購入するかどうか,判断の分かれ目になるのではないでしょうか?
コーエー定番シリーズ 維新の嵐
“維新の嵐”はその名の通り、日本幕末期の志しある一人の若者(中年)として日本の各地を駆け巡るゲームです。自分が選ぶ主人公(坂本竜馬や土方歳三、松平春嶽、井伊直スケなどなど)によって思想(倒幕・勤皇・攘夷)を広め、平和的に日本の夜明けをみることが目的です。ですが、表題にもあるように、旅の途中刺客に狙われ一騎打ちのような場面もあれば、プレイヤーの思想を変えてしまうような舌戦的な場面にも出くわします。同社三國志の10をプレイした方ならなんとなくでも理解してもらえるかもしれません。基本的に大袈裟な“戦(いくさ)”は無いに等しいですが、竜馬のような郷士(低い身分のサムライ、下士)でもお偉方(島津久光クラス)と親睦を深めれば、○○軍の出動要請だってありえます。その状況は結構最悪で、相手を説き伏せなかった結果ですからなるべく脅しで利用し、それでもダメな場合はもう開戦しかありません。京都御所方面に兵を差し向ける!なんてのもカッコイイかもしれませんが。途中にも書きましたが、暗殺の魔の手がのびてせっかくの同志が死んだり、自分も含めていつしか違う思想になっていたりするので注意が必要です。勿論、歴史イベントもあるので日本初の株式会社“亀山社中”や“海沿隊”なんてのもつくれますよ。全体的に同じことの繰り返し、今で言う作業感があるかもしれませんが、当時の歴史上の人物や時代の流れを知る上では大変忠実に再現されていますので貴重な参考資料となるのは間違いないです。ハイ。
維新の嵐 幕末志士伝
このゲームは、幕末を知るには、良いゲームだと思う。史実上の人物としては土方歳三と坂本龍馬の2人でしかプレーできないのだが、それぞれの行動しだいでは、史実以外のシナリオで楽しめる。例えば、龍馬は死なないように暗殺回避をする。だとか、土方歳三ならば、函館で戦死しないように、進めることもできる。史実通りに進んでも、また楽しい。他に、話し合いはカードで行われる。このカードの内容は、史実のものだから、解説を読むと、とても勉強になる。幕末好きの、私はとても気に入った作品である。また、フリーキャラクターでプレーしても、楽しい。