FUMIYA FUJII ANNIVERSARY BEST“15/25”
久しぶりにフミヤさんのCDを買いました。
最初の曲の「TRUE LOVE」の「振り返ると」と始まった途端、
この人のすごさを再認識しました。
やっぱりJ-POP界に25年君臨し続ける実力がありますね。
曲の良さもさることながら、
声もいいし、歌の味付け(という表現を私は昔から使っているのですが)もすばらしい。
このアルバムは本当に買ってよかったと思います。
コアなファンの方も、「TRUE LOVE」しか知らないという方も
ぜひお試しください。
エロス番長2「ラブ キル キル」 [DVD]
ぞくっと来る女と愚かで愛らしい男が右往左往する事が傑作の条件と信じている人間にとってはたまらない。小品佳作とはまさにこの映画のためにある言葉と言って良いだろう。
登場人物がどれもアブノーマルなのに、凄くノーマルに描いている西村監督の手腕には敬服せざるを得ない。津田寛治演じるストーカーも異常者でなく、ただ愛し方を間違えた男として描いているのもリアルだし、彼が執着する女性サユリに「スパイ」として近づいているうちに彼女に恋してしまう(!)愛葉るび演じる女の子ナオもかっこいい。彼女の「恋」もこれまたストーカー的。「望み」をかなえたくて繰り広げる凄まじい壊れぶりが痛快で切ないからたまらない。
サユリもストーカー非難しながらしっかり自分も壊れている。これも一見堅実そうに描いているからまた面白い。エリック・ロメールの「クレールの膝」風にサユリとナオを結びつけてしまうさまが美しさは比類ない、魅力的なエロスに溢れている。
津田寛治のストーカーの演技も素晴らしい事ながら、街田しおんの大胆な演技が観るものをわしづかみにする。愛葉るびもピンク映画に出ている彼女よりもこちらのほうがのびのびと自分の力を出し切る演技ぶりで素晴らしい。俳優が輝いている事のすばらしさに心地よく酔える一篇。
ラブハンター・熱い肌 [VHS]
田中真理といえば、昔「警視庁のアイドル」といわれたロシア系ハーフのあまりの美貌と蠢惑的な魅力ゆえに猥褻か芸術家の現代からいえば疑問に感じる倫理的見解も渦中の女優でした。財閥の御曹司の妻は不能の夫に事故が妻の運転する車の原因で負目を感じながら、不倫相手と事故で入院した警察病院でサディステチィックな折檻を受けるシーンや、墓場でのラブシーンも、流れるデカダンな雰囲気、黒と赤を基調としたアールデコ調の装飾美術、非現実的でシュールな表現もあり、人妻から夫と別れて、女学生のようにウキウキと一人旅ででる楽観的なエンドも映像美、女性美、SEXのシーンも非常に美しく描かれています。芸術的な要素も見られ、捨てがたい魅力の作品です。
ココロとカラダ【ラブコレクションシリーズ】 [DVD]
友人の勧めでコレを観てみました。すごくココロに残る作品です。割と切ない描写も多いのですが、それが大丈夫な方でしたら是非観て下さい。切ない過去、生きていくという為に自分を犠牲にして生きていくという現実、その裏の純粋さ。ウソの友情と真の友情の裏に隠された淋しさ、悲しさ。悲しい過去を共有している2人が希望を持って前に一緒に進もうとする瞬間…全てが詰まっていた作品でした。
主演の阿久根裕子さんがとっても役にはまっていて、まるで彼女の素を観ているようでした。こういう世界もあるんだなって感じられる作品であり、今の日本社会の現実と切ない過去を持った少女達の真の姿が描かれています。 また、音楽がストーリーに合っていないような音楽ですが、それが不思議に妙にピッタリというところも気に入りました。
是非観て下さい。