ロング・グッドバイ [DVD]
大好きな作品です。エリオット・グールドの飄々とした演技がすばらしい。
脇役も個性豊かでユーモラス。(デイヴィッド・キャラダイン や アーノルド・シュワルツネッガー)
ジョン・ウィリアムスの音楽も最高(サントラはないの?)
長年「ロング・グッドバイ」のビデオ、DVD を探していてやっと手に入れました。
欠点は、字幕の翻訳。ラスト・シーンのせりふ。
「猫まで失ってしまったぜ」でしょう。
ロング・グッドバイ [DVD]
話の筋書きはさておきとして、この作品の最大の魅力はロスアンゼルスの当時の空気そのものではないでしょうか。夜中の3時に飼い猫にせがまれてキャットフードを買いに出かけるくだりから、バックに流れる主題歌の気だるい雰囲気、いつも瞑想にふけっている隣人のお姉さん方、主人公の独特な住まい、謎めいた友人の失踪と死(?)、それにまつわる奇妙な人間模様、どれもがR・アルトマンにかかるとかくも魅力的に生き生きと描かれて、何度観ても飽きない作品にしあがっています。また、当時は全くの無名であったA・シュワルツェネッガーがチンピラの役で出演しているのもご愛嬌でしょう。
ロング・グッドバイ
十年ほど前に清水俊二訳で読み、感動し、それから原書を手に入れ、それを繰り返し読んできた。そして今回、村上春樹が訳したということで読んでみた。あとがきはとても楽しめた。とても気持ちが伝わる。しかし肝心の翻訳は、少々がっかりしてしまった。地の文はともかく、台詞に原文の切れ味が感じられない。そして台詞はこの作品の中で、極めて重要な役割を担っている。この村上訳に対する何人かのレビュワーの言う通り、台詞は清水俊二訳の方が優っていると思う。
村上春樹の作品に対する思い入れはとてもよくわかるが、残念ながら彼の文体は(Raymond Carverの文体とは対照的に)Raymond Chandlerの文体とは合わないような気がする。
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)
原作の文を意訳で割愛することなく、
できるだけ忠実に、且つ、原作の雰囲気を残した
この新訳版はそれだけで十分に意義があることである。
また、これを読み直して感じたことは、
いくつかのバージョンの訳本が出るに値するだけの
価値を持った素晴らしい傑作であることは間違いない。
ただ、メネンデスがマーロウを「はんちく」と呼ぶのだけれども
これは一般的な表現??
あまりに普段なじみがない表現だったので、妙に違和感を感じた。
清水俊二訳でも使っている「チンピラ」ではダメだったんだろうか・・・?
その他、原作に忠実は素晴らしいのだが、その分村上氏が言うほどは、
現代の日本語的ではない(カッコよくない)表現、文章も見られたのがちょっと残念。
ロング・グッドバイ【字幕ワイド版】 [VHS]
レイモンドチャンドラー原作、フィリップマ-ローシリーズの代表作の映画化。時代背景をこの映画が作られた1970年代に置き換えてあるので、今見ると服装などがとても新鮮に感じられる。いつものようにくたびれた私立探偵の風貌や一人暮らしの部屋の場面などが定番で安心できる。名作「ベルリン天使の歌」の中で主役の天使がこの映画の中のフィリップマ-ローの暮らし振りを話す場面が有る。