Noctourniquet
CDをかけた一曲目から引き込まれます。これまでのマーズ・ヴォルタの作品で最もハードでシンプルな方向に振れているのではないでしょうか?
それいでいてリズムは変拍子で進み、ノイズ混じりで驚異的なリックを弾くオマー、さらにその演奏に流麗なメロディを被せていくセドリック、、、
という今作のバンドが向かっている姿が非常に生々しく表現されていて、音がストレートにダイレクトに突き刺さってきます。
個人的にはクリムゾンの名盤「レッド」を彷彿させるものがありました。
が、今作の場合、一曲が(あくまでマーズ・ヴォルタとしては)コンパクトにまとめられている感じもあり、初めて聴く人にもよさそうです。
また、アルバムとして、あのヒリヒリしたライブのインプロの時の音の感じをここまで上手くまとめているのは流石だと感じます。
この辺の感覚はさすがモダンな今のバンドだなあと思います。(と言っても、当方リアルタイムでマーズを聴いている20代ですが、、。)
彼らはLed zeppelinやking crimson等70年代の音楽にあった太ーいグルーヴ感を持っていると感じます。
それでいて現代的な感覚も持ち合わせている、そんなバンドの魅力がストレートに伝わってくるダイナミックな傑作になっていると思います。
(余談ですがドラムの音がとてもよいです。どうやったらこんな生々しい音になるんだと。もちろんプレイも素晴らしいです。)
Noctourniquet
ALL TOMORROW'S PARTIES [DVD] (BRCDVD5)
ドキュメンタリーというより一本の映画として楽しめました
映像作品として編集が秀逸だと思います
個人的にはDirtyThreeのライブ映像が一番格好良かったです
あとボアダムスが長めに収録されてるのが日本人として嬉しかった(笑)
(客として訪れているダモ鈴木の映像もあり!!)
とにかく客も出演者もみんなが楽しそう。羨ましいです
ノクターニキット
ずいぶんとコンパクトになりました。
驚くほどポップになりました。
でも感傷的なメロディに痙攣しそうなリズムと奇妙な電子音が乗って。
「混沌」の看板を下ろしても相変わらず変態チックな独自の世界。
#11なんてチープ・トリックが演ったら全米NO.1になるんじゃないかー!
っていうくらいの極上のミディアム・バラード。
才能あるなあ、ほんとに。
Frances the Mute
脳髄を引っ掴んで思いきり揺さぶるが如きリズム隊、まさに「エフェクターの兵隊で敵を攻撃する(オマー談)」変態ギタープレイ、そして遥か上空を飛翔する扇情的なセドリックの声。凄まじいの一言に尽きます。こんな作品にリアルタイムで出会えたことを誇りに思います。