嵐が丘(初回限定盤)(DVD付)
このCDは私にとって川井郁子さんの音楽とのはじめての出会いでした。
店頭で試聴した際、「嵐が丘」を聞いて作品の世界に引き込まれてしまい、「嵐が丘」のストーリーを知らないのにその情景が浮かぶようでした。
2曲目は原曲も大好きなラフマニノフのピアノ協奏曲第2番」のアレンジ。まるで大河ドラマを見ているみたいでした。
普通クラシッククロスオーバーの作品というのは好き嫌いが別れたり、原作のイメージからの距離感が受け入れられるかどうかが微妙なものが多いですが、川井さんは完全に自分のものにされていて、なんだかオリジナルを聴いているような気になります。
これ以前の作品も知っている人が聞くとそれまでのラテン系なパッションあふれる演奏とはまた違っていて、そこがこのCDに対する評価の分かれ目になってしまうようです。私自身その後彼女のアルバムをいくつか買いましたが、確かに初期の作品とは違っていますが、どれをとってもオリジナリティあふれていていろんな表情の川井郁子を見ることができてすばらしいと思いました。今後の作品も期待大です!
キングダム・オブ・アーク [DVD]
旧約聖書の出エジプト記を題材にした歴史にのこる名作です。
旧約聖書というある意味で地味なものを題材にしていますが、
作品の持つ重いテーマをみごとに映像化しています。
特撮の技術もすばらしく、むしろいまどきの作り物のにおいが
のこるCGよりも見ごたえがあるように思います。
重厚感ある大作です。
アリス武道館ライヴ ’78(栄光への脱出) [DVD]
『栄光への脱出/アリス武道館ライヴ』のDVDです。
1978年8月29,30日、9月1日の3日間公演の初日からの収録です。
78年の映像なので、カメラの性能、撮影技術、編集技術など、正直厳しいものがあります。
完全収録ではなく、全9曲・28分と物足りません。
ワンコーラスの楽曲もあります。
…では、ソフトとしての価値が低いかと言うと、決してそうではありません。
このソフトに興味をお持ちの方は、おそらく『栄光への脱出/アリス武道館ライヴ』のCD(もしくはLP)をお持ちで「曲数が少ないし、CDがあるから…」と、思っている方もいらっしゃると思います。
最初に書きましたが、このDVDはテレビ中継もされた「初日からの収録」ですが、CDに関しては、2日目と3日目を編集したものです。
ですから、同じ曲でも唄い方が微妙に違っています。
なんと「歌詞の間違い」もあります。
別アレンジと思える程違うギターソロ、観客の歓声などを聴き比べるのも面白いですね。
ただし、『ジョニーの子守唄』だけはMCを含めてCDと同一テイクと思われます。
日本で2番(笑)と日本で1番(笑)の二人のヴォーカリストが、アリスというバンドにいるという奇跡。
ベーヤンとチンペイさんの歌唱力は凄い。本当に凄いです。
メロディー・メーカーとしてもこの二人は日本で2番(笑)と1番(笑)でしょう。
当時ベーヤン28歳、チンペイさん29歳でした。
改めて「アリス」はとてつもないバンドだと思います。
曲数も収録時間も少ないですが、そう思える貴重な映像ソフトです。
ベスト・ニュー・サウンズ・イン・ブラス100-ベスト吹奏楽II-
ベスト吹奏楽100の続編として発売されたこのBOX。ニュー・サウンズ・イン・ブラスらしいポップス系・ラテン系の曲・スクリーンミュージック・ジャズなど、大変すばらしいです。前作とのかぶり曲も殆んどなく、納得のいく選曲でした。
サンディ・モーニン
「日曜の朝」のタイトルどおり、休日のオープニングにもってこいのリラックスなアルバムだが、中身は濃厚。ケニー・ドリューを含むピアノトリオにグリーンのソウルフル・ギターが気持ちいいといったら!マイルスのSo Whatも勿論Kind of Blueのそれとは別世界の土臭さを漂わせる。ビリー・ホリディのバラードGod Bless The Childも聴きモノ。タイトル曲もまさに題名どおりのインプレッションだ。トータル・アルバムとての出来が素敵で、できたらLPでA面B面ずつ聴きたいものだ。オルガンとの相性がいいグリーンだが、ピアノ・トリオとの本作もお忘れなく。ソニー・クラークとの録音を集めた2枚組もお薦め!