レトリック認識 (講談社学術文庫)
p18からp19抜粋
言語表現がときどき見せる風変わりな姿態は、ある意味では言語表現一般の底にひそむ本質的な仕組みを考察するたよりになるかもしれないのだ。ものごとのいわゆる異常な状態は、常識的な状態の仕組みを分析するためのかっこうの手がかりになるだろう。症状とは、かくされた仕組みを観察し解析するためのてかかりである。無論、ことばのあやを症状と呼ぶのはまちがいではあるが、そこにはある種の類似性がみとめられるはずだ
p40から抜粋
伝統的修辞論がその分類と整理に打ち込んでいたことばのあやーフィギュ-ルーのさまざまの型は、<技法>であるよりもむしろ<問題>としてうけとられるべきものだったのに。言語表現のための百項目を超える技法の型は、じつは、別の視角から眺めなおしてみれば、言語的認識についての百項目を越える問題の型だった。言語にとって、便利さよりむしろ悩みの形式だったのである・・・。が、問題を感じようとしない精神には、問題は姿をあらわさない。ただ潜航するだけである。
この部分と元オウム信者の森岡正博氏の「無痛文明論」からひきこもりを私はイメージしてしまいます。
戦争と人間 DVD-BOX (初回限定生産)
待ちに待ったDVDの発売である。我々の父祖は何を考え、何をしてきたのか。確か最初は陸軍大学での「満蒙は帝国の生命線である」という講義のシーンから始まる。日本の植民政策が如何に過酷なものであったか。ムシャ事件、万歳事件等々。正確な歴史考証で本当に偽満州国の歴史の勉強になります。この映画をきっかけにいろいろ勉強させてもらいました。そして3部でのノモンハンを指揮した辻なんて戦後参議院議員ですよ。柘植中佐も泣いてますよきっと。でも私は本当は順子をやった吉永小百合さんがこれで本当にすきになりました。栗原小巻さん、松原千恵子さんも素敵でした。滝沢修さんは本当に迫力でした。皆さん是非見て今の日本のことも考えてください。
レトリック感覚 (講談社学術文庫)
巷に溢れる小説作法の本には、意外とこのレトリックに関して言及したものがない。小説を小説たらしめるポイントの一つはこのレトリックにあると思うのだが・・・。的確な比喩は間違いなく文章を豊かにする筈だし、日常生活で無意識に使っているこの重要な技法を体系的に理解し、使いこなせるようになるきっかけを本書は与えてくれると思う。
LAST FOREVER Tokyo Bunka Kaikan 11.02.2008
歌謡曲の伴奏でおなじみのSharps&flats、本来ジャズバンドというかビッグバンドであったことを認識させられる一枚です。残念な事に最後の一枚になるようです。少し前にカウントベイシー楽団のアルバムが出ましたがそれに勝るとも劣らない演奏でした。日本のジャズ史に燦然と輝くバンドの貴重な記録です。SACDで会場の雰囲気が手に取るように感じられる優秀な録音でした。お勧めの一枚です。
LAST FOREVER Tokyo Bunka Kaikan 11.02.2008[DVD]
このDVDが出るまで、”原 信夫とシャープスフラッツ”を知りませんでした。
テレビに原 信夫さんがが引退されるということで出演されていて、そのお人柄に惹かれ、すぐ購入しました。
普段は、Sound Horizonとか聴いてますw
クラシック、オーディオは少し興味があります。
幾度と無く、その後聞いていますが、DVDとは思えない音がします。
SACDが出ているのを知って、どんなに上回る音だろうとドキドキします。
原 信夫さま、お疲れ様でした。
素晴らしい音楽を、新参者にもありがとうございました。