タイトーの作品の中でもファンシーな部類のコンピレーション。
バブルボブルシリーズやプリルラは現在ではオリジナルサントラが入手困難なので、こういった復刻は喜ばしい。
ダライアスやナイトストライカー、サイバリオンなどZUNTATAはどちらかと言えばシリアスでクセのあるサウンドのイメージが強いだけにこのサントラの収録
タイトルはポップだ。
つまり、かなり聴きやすい。
一聴すると可愛らしさが耳に残る。
だが、それだけにシンプルなメロディーの良さが光っているのだ。
奇々怪界は日本のおとぎ話で使われそうなメロディーを想定したらしく、それが主人公小夜のキャラとあいまって独特の世界観を生み出している。
個人的にはエレベーターアクションもいいけど、なぜフェ
アリーランドストーリー、もしくはレインボーアイランドが入らなかったのか…そこが、不思議だがオススメである事に違いはない。
ロープを伝って屋上から侵入するオープニングを
残機表示を利用して再現したり、
ドアノブの部分を
銃の弾パターンに充てるなど、様々な工夫を凝らして
原作を再現しようと努力されたようです。
その甲斐あってか、LCDゲームながら原作と同じように
「エレベータやエスカレータでフロアを移動し、ギャングを
銃で撃ちながら全てのドアに出入りし、最下段の車に乗る」
というゲーム内容が実現されています。音も2和音使ってて
ナカナカいい雰囲気です。
(画面表示を詰め込み過ぎてて、少々見難いですが…)
しかしながら、元々のゲーム自体が、エレベータを待ったり、
エスカレータに乗ったりと、時間のかかる場面が多い内容のため、
これがLCDゲーム特有のテンポの良さを殺してしまっているのが
残念なところです。
また、ドアに入る時と出る時の音が原作と逆だったり、
移動キーが液晶に近いため、右移動キーを押すと画面が滲むなど
ソフト、ハード共に詰めが甘い部分があります。
せっかく他の部分で頑張っているのに台無しになって
とても勿体無いと思いました。
最後に裏技をひとつ。POWERボタンを押しながら背面の
リセットボタンを押すと、 ボタン入力チェックモードになります。