カラヤン指揮
ベルリンフィルによるサン・サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」
1曲だけのCDです。1981年9月のデジタル録音ですが、オルガンと演奏は別テイク。
オルガンはピエール・コシュローが担当。演奏時間は以下のとおり。
交響曲第3番「オルガン付き」
第1楽章 22:26
第2楽章 06:58+08:24
非常に堂々とした、
横綱演奏です。繊細なところは繊細に、第2楽章後半では豪快
で堂々とした演奏になります。デジタル録音が開発されたことで、
カラヤンも初めて
録音しようと思ったのかもしれません。
なお、オルガンはノートルダム寺院のものだそうです。オーケストラとオルガンが
別テイクで、あとから合成してあるので、ブレンド感の面で不自然なところもあります。
(オルガンが異様に前面に出てきてビービーしているとか・・・。)
また、レンジが低めに抑えられているので、「音の洪水」を感じる演奏ではないと
思います
あとは、
カラヤンと
ベルリンフィルが1980年代に残した録音は、妙にドライなもの、
演奏上の集中力や求心力が弱いものが多いですが、この録音もそうした側面を内包して
いるように感じられました。